これまで様々なマウスピース型矯正装置は存在していましたが、矯正治療後の軽度の後戻り症例や前歯だけの治療など、適応症例が限定されてしまうという問題が生じていました。
インビザラインの提供元である、米国アライン・テクノロジー社は「クリンチェック」という3次元的に矯正治療での歯の動きをシミュレートすることができるソフトウェアと独自のCAD/CAMを用いた光造形技術を組み合わせた新しいマウスピース型矯正治療法「インビザラインシステム」を開発。
1998年にアメリカFDA(米国食品医薬品局)の医療品としての認可を受けた後、1999年にアメリカ、2001年にヨーロッパで導入されました。
その後2002年にアライン・テクノロジー・ジャパン株式会社が設立され、2006年に日本でのインビザラインの正式販売が始まりました。また日本においては2008年12月にアライナーシートの材料自体は薬事法上の認可を取得しています。
インビザラインシステムは海外カスタムメイド型矯正装置のため、市場流通性が低く残念ながら薬機法の適応外となっております。
日本矯正歯科学会は、「歯科医師が患者への十分な情報提供を行った上で患者の理解と同意を得ることを遵守するとともに、歯科医師の全面的な責任の下で使用されたい。」との見解を示しています。 様々な矯正装置をご検討の上、ご自身にあった治療方法をご選択ください。