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八重歯とは何なのか? といった基本的なことから、矯正治療の際に八重歯を抜くべきか残すべきかを、詳しく解説しています。またワイヤー矯正とマウスピース矯正ごとの、治療の流れにも触れていきます。
八重歯に関する歯科矯正のお悩みは非常に多く、特に「抜歯した方が良いかどうか」という質問は多数寄せられます。
八重歯矯正で抜歯が必要かどうかは、専門的な知識が無いとまず判断できません。
本記事では、八重歯の矯正を考えている人が最低限知っておきたい知識や判断基準を解説し、実際に矯正する際の手順までをお伝えいたします。八重歯矯正をご検討中の方には有益な内容になっておりますので、ぜひご一読ください。
目次
八重歯とは歯の一部が重なって生えている状態を指す言葉です。
よく「犬歯(糸切り歯)」と混同されがちですが、実は別もの。「八重歯=犬歯」という訳ではありません。ちなみに犬歯とは、前歯から数えて3番目に生える歯のことです。
とはいえ、前歯から数えて3番目に位置する「犬歯」が隣にある「小臼歯」と重なって「八重歯」になる例はよくあります。ですが、すべての犬歯が八重歯なわけではありません。
八重歯になる原因は以下のように複数あり、それぞれ原因によって矯正治療の方法も変わってきます。
過剰歯(かじょうし)正常な歯の本数は、永久歯が28本(親知らずを含めると32本)ですが、この数を超えて生えてきた歯のことです。原因は不明で、30人~40人にひとりの割合で発生し、特に男性に多いと言われています。歯胚(しはい)歯ぐきの中にある、後に歯となる細胞のことです。
次章では、なぜ八重歯を矯正するべきなのかを解説いたします。
日本では「可愛い」と好意的な目で見られることのある八重歯ですが、実は放置することによるリスクがあります。
八重歯のせいで口が閉じにくくなった場合、口の中が常に乾燥しやすい状態になったり口呼吸になったりします。口の中が乾燥して唾液が乾いた状態が続くと、虫歯・歯周病・口臭が発生するリスクもあります。
また、八重歯のせいで歯列全体の咬み合わせが悪くなった場合には、周囲の歯により大きな負担がかかる場合もあります。
さらに、八重歯があることで口の中の粘膜を傷つけると口内炎になるリスクもあります。
可愛らしいイメージとは裏腹に、八重歯を放っておくことは複数のリスクがあります。
八重歯の矯正治療は…
と2つの考え方があり、ここから先でそれぞれの矯正方法に当てはまる症例をあげて解説いたします。
場合によっては、八重歯の抜歯を勧める矯正歯科医の言葉を鵜吞みにすると後悔してしまう可能性がありますので、注意するようにしましょう。
八重歯は歯根が他の歯よりも長く、噛み合わせで重要な役割を担っています。できれば抜きたくない歯ですが、中には八重歯自体を抜歯した方が良い例もあります。
それぞれの詳細をご紹介していきます。
この症例では八重歯を抜歯して歯列の並び・咬み合わせを調整した方がスムーズに改善されます。
これだけ八重歯が歯列から外れていて、他の歯に大きな問題が見られない場合には、八重歯自体を抜歯した方が良いと考えられるのです。
「八重歯を抜くべき」と考えられるのは、八重歯と周囲の歯が重なり歯周病のリスクが高い又はすでに歯周病になっている場合です。
この症例では八重歯が隣の歯と重なっていて歯周病が進行しています。
八重歯は歯を覆う歯槽骨が薄く一度歯周病になると進行が早いという特徴があるため、八重歯以外を抜歯して八重歯の歯周病治療と矯正治療をするより、八重歯自体を抜歯した方が良いケースが多いと言えます。
「八重歯を抜くべき」と考えられるのは、八重歯自体に問題があり寿命が短い場合です。
弱って寿命が短くなっている八重歯の場合は、他の健康な歯を優先し八重歯を抜歯する場合があります。
「八重歯を抜くべき」と考えられる症例をご覧いただき、いかがでしたでしょうか?
歯列の並びや噛み合わせで重要な役割を持つ八重歯を抜歯する場合には、八重歯が補っていた役割を埋めるために抜歯後は歯列全体・咬み合わせをきちんと矯正しなくてはいけないことを忘れないでくださいね。
では、次に「八重歯を抜くべきではない」と考えられる症例の特徴を解説していきます。これを知らないと、矯正歯科医に八重歯の抜歯を勧められた際にそのまましたがって後から後悔する危険性があるので、必見です。
この章では、「八重歯を抜くべきではない」と考えられる症例の特徴を説明いたします。
八重歯は咬み合わせの場面で重要な役割を担っており、他の歯への負担も軽減していることから、なるべく抜歯せずに残しておきたい歯です。
八重歯自体を抜歯しない方が良い場合は、以下の通りです。
では、詳しく見ていきましょう。
八重歯となる犬歯は歯根が長く、咬み合わせにおいて大変重要な役割を持っているため、なるべく抜歯は避けて他の歯を抜歯するようにしたいのです。
八重歯の生えている位置が原因で他の歯が重なってしまっている場合でも、長い目で考えれば八重歯を抜くのではなくその後ろの小臼歯などを抜歯し矯正して歯が重ならないようにした方が良いです。
「八重歯を抜くべきではない」と考えられるのは、小臼歯の抜歯で八重歯が移動するスペースが作れる場合です。
八重歯自体に虫歯や歯周病などの問題がないことが前提で、八重歯の生える位置が大きくずれていたり出っ歯を併発しているケースでは小臼歯の抜歯が必要になります。
八重歯でありながら少し出っ歯気味の人は、小臼歯を抜歯して矯正することで歯列全体を後ろに下げられるので出っ歯を改善できます。
小臼歯1本は7〜8mmなので、2本(左右両方抜歯した場合)抜いて作られるスペースは14~16㎜とかなり大きなスペースが作れるので頻繁に用いられる施術方法です。
IPRInterProximal(歯間隣接の) Reduction(削合)の略で、歯と歯の間を少量削り、スペースを作る処置のこと。
八重歯の位置ずれがひどくない場合は、八重歯を正しい位置におさめるために必要なスペースはわずかですむので下記の方法で八重歯の矯正治療が完了します。
IPRでは1本当たり最大で0,25mm削ることが可能で、側方拡大や奥歯の後方移動では数mmを作り出すことが可能です。
インビザラインであればマウスピースの装着だけで側方拡大や奥歯の後方移動が可能ですが、ワイヤー矯正であれば特殊な装置を使用することもあるので多少手間がかかります。
「八重歯を抜くべきではない」と考えられる症例の特徴をご覧いただき、八重歯矯正治療に関する理解を深めていただけたと思います。八重歯は非常に大切な役割を持っており、なるべく抜かずにそのまま残す施術方法が好ましいということになりますね。
次は八重歯を矯正する方法について詳しくお伝えしていきます。より八重歯矯正治療に関するイメージが鮮明になるはずです。
この章では、実際に八重歯を矯正する方法を説明いたします。
これから矯正歯科医院に相談して矯正を始めようとしている人は、どのように八重歯矯正の施術が決められるべきなのかを理解するべきです。
八重歯は一度抜歯してしまうと2度と生えてきませんから、慎重に判断しなくてはいけません。
八重歯は可能な限り抜歯を避けたい歯です。なぜかと言うと、以下のような役割を果たしているためです。
八重歯の矯正治療では、どのように抜歯や施術方法を判断していくのか? その手順は以下になります。
八重歯自体の抜歯が絶対に必要ではない場合は、他の歯を抜歯すべきであるということを念頭においておきましょう。
他の歯を抜歯して歯列全体を矯正することは手間がかかるように思われますが、将来的には八重歯を残して歯列の並びや咬み合わせの安定を優先すべきです。
八重歯を矯正する際に選ばれる施術方法は、抜歯を伴わない施術です。その理由は、抜歯はどの歯を抜くにしても歯を失うことになるため、歯列や咬み合わせに影響を及ぼすためです。
また、将来的に虫歯や歯周病にかかった場合になるべく多くの歯が残っていた方が治療の選択肢が増えます。
症状によっては抜歯が必要になる場合もあるので、その場合にはなるべく八重歯を残して小臼歯を抜歯する施術が選ばれます。
しかし、八重歯自体に問題があったり八重歯だけが歯列から大きく外れて他の歯列に問題がなかったりする場合は稀に八重歯自体を抜歯することもあります。
実際に矯正歯科医院で八重歯矯正治療をする場合の流れをご説明いたします。ここでは大きく3つの項目にわけて矯正治療の流れを説明していきます。
「八重歯を抜くべきか」を判断するために知っておくべき症例の特徴をご覧いただき、いかがでしたか?
まず抜歯自体には健康な歯を失うというリスクがあり、さらには咬み合わせで重要な役割を担っている八重歯自体を抜歯することは更にリスクがあることはお分かりいただけたと思います。
八重矯正をする場合は、健康な歯を失うことなく八重歯の位置や咬み合わせを矯正することが1番です。むやみに抜歯を勧めてきたり八重歯を抜こうとしたりする矯正歯科医の場合は、一度他の医院へ相談に行ってみても良いかもしれません。
歯は一度失ったら戻ってこないので、最善の方法で矯正したいですよね。
ご相談は無料です
市川駅前矯正歯科