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患者さまごとの歯科矯正
20代の歯科矯正

20代の内に歯科矯正するべき理由と事前に知っておきたいポイントを矯正医が解説

Date: 2024.10.03
この記事を読んでわかること
柏 英希
インビザラインDr.
柏 英希

20代で歯の矯正をする人の割合や、20代の内に歯科矯正をした方がいい理由を知ることができます。

また歯科矯正のメリットとデメリットや、矯正装置ごとの特徴・費用・治療期間などの比較もご紹介しています。

さらに記事の最後には、当院で実際に歯科矯正治療をした、20代の患者さまの症例を掲載しております。

「20歳を過ぎているのに歯科矯正は恥ずかしい…」と思っていませんか?

いいえ、そんなことはありません。20代で矯正治療される方は、近年増加傾向にあります。

本記事は20代の方に焦点を当て、歯科矯正治療を受けるメリットや矯正方法の選び方、医院選びのポイントなどを詳しく解説していきます。

目次

20代で歯科矯正治療を受けるのは遅い?

はじめに、20代での歯科矯正は全く遅くありません。特に近年では、20代で歯並びの治療をする人が増えています。

「歯科矯正は子供の内に済ませるもの」というイメージを持っている人が多いようですが、そもそも歯科矯正に年齢の上限はないので、「もう〇〇歳だから遅い」ということはありません。

むしろ、歳を重ねるに連れて歯が動きづらくなってきたり、歯周病などにより治療自体ができなくなってしまったりする可能性があるので、20代で歯科矯正をご検討中の方は、できるだけ早く治療を始められるとよいでしょう。

インビザラインDr.
柏先生

当院でも近年、20代の方からのご相談が増えています。ちなみに、当院で治療した方の最高齢は64歳。お口の健康が保てていれば、歯科矯正に年齢の上限はありません。

20代で歯科矯正治療を受ける人はどのくらいいるの?

下記は年代別の歯科矯正患者数の推移です。

厚生労働省が2017年(平成29年)と2020年(令和2年)に発表した「患者調査」を元に、当社が独自にグラフ化しました。

〇歯科矯正の年代別患者数の推移(2017年・2020年)

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2017年~2020年の歯科矯正患者数の推移におけるPoint
  • 全年代:7,200人 → 15,600人(217%増)
  • 20代:3,400人 → 5,700人(168%増)
インビザラインDr.
柏先生

10代の伸び率が極端に多いので霞んでしまいがちですが、20代だけを見ても2,000人の増加(168%増)となっています。

続いて全年代の初診数の推移を見てみましょう。参考資料は上記と同様、厚生労働省の「患者調査」です。

〇1日あたりの歯科矯正・初診患者数の推移(2017年・2020年)

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2017年~2020年の歯科矯正初診患者数の推移におけるPoint
  • 総数:800人 → 2,900人(363%増)
  • 男性:300人 → 500人(167%増)
  • 女性:500人 → 2,400人(480%増)
インビザラインDr.
柏先生

性別を問わず、歯科矯正を始める方が増加傾向にあるのが分かります。特に女性の伸び率は480%と、爆発的と言っても過言ではありません。

用語解説

患者調査
厚生労働省が主体となって3年に1度実施される、医療施設を利用する患者についてその傷病の状況などの実態を明らかにする目的で行われる調査。

2020年~2022年頃まで、歯科矯正する患者さまは増加の一途をたどりました。理由はcovid-19(新型コロナウイルス感染症)の蔓延によりマスクの着用が日常化し、口もとを隠す生活が当たり前になったからです。

本記事で参考にした厚生労働省の統計は2017年と2020年のものなので、次回の調査ではより多くの患者数増加が報告されるかもしれません。

20代の人に歯科矯正をお勧めする理由

それぞれ詳しくご紹介していきます。

20代は出会いが多く結婚・出産の適齢期であるため

まずは下記のグラフをご覧ください。

〇結婚相手と知り合った平均年齢の推移

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統計の最新データを抜粋したPoint
  • 結婚相手と知り合った年齢:男性26.5歳 / 女性24.9歳

あくまでも「結婚相手と知り合った年齢」の平均なので、「異性と出会う機会が多い年齢」という訳ではありませんが、若い時分の方が異性との出会いが多いことは、どなたも首肯されることでしょう。

ともあれ、20代の内に「重要な異性」と出会う割合は高いようです。

もしも「生涯を共にする相手との初対面で、自分の歯並びが汚かったら」いかがでしょうか? もしかすると、相手との交際自体がスタートしない…なんてことがあるかもしれません。

2019年に株式会社be-kingが発表した「人の印象に関する意識調査」において、実に71%の人が他人の第一印象を「顔」で判断しているという統計結果が出ています。

以下は歯並びに関係する統計の抜粋し、グラフ化したものです。

〇好感が持てる口もとの調査結果

〇好感が持てない口元の調査結果

「好感が持てる口もと」の第1位は「キレイな歯並び(42.7%)」という結果に。一方で「好感が持てない口もと」は、3位に「歯並びが悪い(23.9%)」がランクインしています。

つまり、「歯科矯正」と「ホワイトニング」を行うのが理想的と言えそうです。

インビザラインDr.
柏先生

歯科矯正にはいくつかの種類がありますが、当院で取り扱っている「インビザライン」ならば、矯正とホワイトニングを並行することが可能です。

ご興味のある方は、ぜひご相談ください。

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ご相談は無料です

dental health care group. dental health care group.

異性との出会いに続き、初婚と第1子の出産の統計を見てみましょう。

〇初婚平均年齢の推移

〇第1子出産平均年齢の推移

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統計の最新データを抜粋したPoint
  • 初婚年齢:男性31.1歳 / 女性29.7歳
  • 第1子出産年齢:31.0歳(女性のみ)

大まかにまとめると、男女ともに初婚の年齢は30歳くらい、女性が第1子を出産するのも30歳くらいとなります。

20代の内に歯科矯正をすることにより、結婚式をキレイな歯並びで迎えることができたり、子供と一緒に写る写真で、満面の笑顔を見せることができるようになります。

男女問わず、結婚式は最高の笑顔で迎えたいと考えることでしょう。

そんな中、口もとにコンプレックスを抱えたまま式に臨んでしまったらどうでしょうか? もしかすると、晴れの舞台で思いっ切りの笑顔を見せることができないかもしれません。

また式当日だけでなく、結婚式で撮った写真の自分が不揃いの歯並びをしていたら、やはり「歯科矯正をしておけば…」と後悔してしまうかもしれません。

結婚後に子供が生まれた後は、それ以前よりも写真を撮る機会が増えることは言うまでもありません。何故ならば、可愛い子供がいるから。母子・父子ともにお子さんと写真を撮る機会は、驚くほど増えていくことでしょう。

ましてや今は、SNSで写真や動画を拡散するのが当たり前の時代。撮った写真はネット上に公開・シェアされ、多くの人の目に触れます。

人生の大きなイベントを迎えるその前に、歯科矯正を検討されてみてはいかがでしょうか?

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友人の結婚式や同窓会などのイベント事で好印象を得られるため

はじめに、来賓者として結婚式に参列する場合について。

前章で触れた通り、結婚する年齢の平均は男女ともに30歳くらいであることが多いようです。

式に参列するのは新郎新婦の同世代の友人、もしくは先輩や上司など上の層が多いはず。つまり、30歳前後かそれ以降に参加することが増えていきます。

「キレイな歯並びが相手によい印象を与える」ことは上述した通り。さらに付け加えれば、「友人の結婚式で知り合って」という恋人たちのエピソードは、どなたも耳にしたことがあるのではないでしょうか?

次に、同窓会について。

何かの節目に催される同窓会は、20代の場合以下のタイミングで声がかかることが多いようです。

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20代で同窓会が開かれるタイミング
  • 20歳:20歳の節目
  • 25歳:中学卒業から10年目
  • 28歳:高校卒業から10年目

友人の結婚式と同様に、「同窓会で再開したことをきっかけに」という話しもまた、よく聞くエピソードのひとつです。

特に、学生時代はあか抜けていなかった人が魅力的な異性に変身していたりすると、再開した瞬間に恋愛対象として見られることがあるようです。

初対面であれ再会であれ「出会い」に関しては、清潔感の有無が異性の魅力を集める重要な要素となります。

イベントを迎えるその前に歯科矯正をすることで、きっと人との出会いを前向きに考えられるようになることでしょう。

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20代よりも30代~40 代の方が忙しいため

一般的には…と言う話になりますが、20代よりも30代~40代の方が公私ともに忙しい傾向にあります。

仕事面では、20代と比べると30代~40代は高い地位に付いていることが多いでしょう。役職が付いて部下もでき、仕事の指導などを任せられるようになるかもしれません。一方で上司からも仕事を任され、よい意味で多忙な働き方が求められる年代です。

下記は、年齢別の残業に関わるグラフです。

〇年齢別月末1週間に60時間以上就業する者の割合

「月末の1週間」というのは、「一般的な企業が月末は忙しいから」と推察することができます。大きな差ではありませんが、20代よりも30~40代の残業時間の方が長いという統計になっています。

多忙になるのはオフィシャルの面だけではありません。特に子供がいる家庭のお母さんは、30代が忙しい時期とされています。

先に触れた通り、女性が第1子を出産するのは平均で30歳あたり。子供が0歳~3歳の間は、「言葉で意思疎通ができない」、「好奇心が旺盛だが物事の善し悪しが判断できない」、「自分のことがひとりでできない」などの理由により、特に子育てが大変な時期とされています。

3歳を過ぎても全く手がかからなくなるわけでは無いので、30代以降のお母さんが忙しいのは言わずもがな…といったところでしょう。

多忙さが歯科矯正に影響する要素は、「通院」と「医院選び」です。

通院に要する時間について

治療を始めてしまえば、クリニックへ足繁く通う必要はありませんが、矯正方法によって通院頻度が少し異なります。

矯正装置通院頻度
インビザライン
(マウスピース矯正)
1~3カ月に1度
ワイヤー矯正
(表側)
1カ月に1度
ワイヤー矯正
(裏側)

1カ月に1度

通院は多くても月に1度。ワイヤー矯正よりもインビザラインの方が通院頻度は低くなります。ただしこれは、治療を開始した後の話。むしろ、まとまった時間が必要となるのは医院選びの方です。

医院選びに要する時間について

「歯医者はコンビニよりも多い」とされていますが、これは「総合歯科」の話です。歯科矯正の専門医院を探そうとなると、当然その数は激減します。

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診療科ごとの医師数
  • 歯科:89,717人(86.2%)
  • 矯正歯科:4,274人(4.1%)
  • 小児歯科:2,011人(1.9%)
  • 歯科口腔外科:4,413人(4.2%)
  • 臨床研修歯科医:1,987人(1.9%)

実は歯科矯正は、虫歯などの治療を行う「総合歯科」でも治療が可能です。一方の「矯正歯科」は、虫歯治療などを行わない、歯の矯正のみに特化した治療院となります。

ここで強く推奨したいのは、「総合歯科」ではなく「矯正歯科」を受診されることです。

「総合歯科」はお口の健康を守る素晴らしい医院ですが、こと「歯科矯正」のみに絞った話をすれば、やはり専門的な知見を携えた「矯正歯科」を選ぶべきです。できることならば複数の医院に足を運んでご相談をされ、比較検討することをお勧めします。

仮に候補としている複数の医院さんに相談される場合、仕事をしながら下調べをし、あちこちのクリニックを訪ねることになるので、意外と時間がかかります。

「20代は暇」という訳ではありませんが、歯科矯正に興味のある方は、少しでも自分の時間に余裕がある20代の内に、歯並びの矯正を始めてしまった方がベターです。

歯科矯正は一生ものなので、よく吟味したうえで信頼できる矯正医からの治療を受けられることをお勧めいたします。

インビザラインDr.
柏先生

矯正治療を受ける医院を選ぶ際は、下記の項目を意識してください。

  • 総合歯科ではなく矯正歯科であること
  • 口コミや評判がいいこと
  • 症例実績がたくさんあること
  • きちんとコミュニケーションの取れるドクターであること

歯科矯正の専門医師であっても技量や経験には高低差があるので、よく吟味することをお勧めします。

当院は千葉県市川市と埼玉県さいたま市にございますので、お近くの方はお気軽にご相談ください。

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20代は健康的な歯を維持できている人が多いため

年と共に健康が損なわれていくのは、お口の中も例外ではありません。

歯科矯正ができるかどうかの基準として重要なのは、「歯があること」と「歯ぐきが健康であること」です。

〇年代別の喪失歯の状況

参考資料に従って年代を区分しているため、明確に「〇〇代」に当てはめることができませんが、歳を重ねるにつれて喪失歯の割合が多くなることが分かります。

1本でも歯を失うと間違いなく歯科矯正ができないわけではありませんが、喪失歯の場所や本数によっては、治療が難しいケースがあります。

つまり、「疾患により歯が無くなってしまい、歯科矯正ができなくなる前に治療をしておいた方がよい」ということです。

〇6mm以上の歯周ポケットがある人の割合

上記は、6mm以上の歯周ポケットがある人の割合です。「重度の歯周病を有する人の割合」と読み替えていただいても構いません。

歯周ポケットは3mm~4mmが軽度、4mm~5mmが中度、6mm以上は重度です。重度の歯周病を患っている場合、症状を悪化させたり歯が抜けてしまう恐れがあるため、歯科矯正ができない可能性が高くなります。

グラフの通り、40代の方は10人にひとりが重度の歯周病であるという統計があります。

インビザラインDr.
柏先生

歯科矯正に年齢制限はありませんが、若い方であってもお口の中が健康で無いと、治療自体が難しいと言わざるを得ません。

明確な年齢の区分ではありませんが、口内健康を維持できている人の割合は、40代より30代、30代よりは20代の方が多数です。治療が受けられなくなるその前に、ぜひ歯科矯正をご検討ください。

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歯や顎の成長が終っていて治療計画が立てやすいため

20代は顎や歯の成長が止まっているため、治療計画が立てやすいというメリットがあります。

成長期のお子さまが歯科矯正をする場合、歯はもちろん顎の成長も考慮しながら治療を進めることになります。見立て通りにいかないこともしばしばあって、その場合は途中で治療計画を変更しなくてはいけません。

一般的な30代の方にも同じことが言えますが、40歳以降になると顎骨などが固くなってしまい、逆に歯が動きづらいといったケースが出てきてしまいます。

20代の歯科矯正で特に注意するポイント

他の年代と比べて、「特に20代が気をつける歯科矯正のポイント」というものはありません。

むしろ、齢を重ねるに連れて歯が動きづらくなってきたり、歯周病のリスクが高まったりしますので、矯正をご検討の方はお早めのご相談をお勧めいたします。

しかし、歯科矯正自体に注意点やデメリットが無いわけではありません。全年代に共通する歯科矯正のデメリットは下記に掲載しておりますので、ぜひご覧ください。

>> 全年代に当てはまる歯科矯正のデメリット

インビザラインDr.
柏先生

「20代特有の注意点」ではありませんが、あえてマイナス要素を挙げるとすれば、大人になってからの歯科矯正は子供と比べると痛みが強く、治療期間も長くかかる傾向がある点でしょうか。

あくまでも「子供の歯科矯正と比較すれば」と言う話になりますが、幼い頃は顎の代謝が活発で歯が動きやすいため、大人になってからの矯正治療よりも痛みが少ないとされています。

同じく代謝が活発という理由で、子供の方が大人よりも歯が動きやすいため、治療期間が短くなるケースがあります。

全年代に当てはまる歯科矯正のメリット

20代で歯科矯正をした方がよい理由がたくさんあることと、特筆するべき注意点が無いことはお分かりいただけたと思います。

本章では、20代を含めてどの年代にも当てはまる歯科矯正のメリットをご紹介いたします。

口もとのコンプレックスが解消される

「歯並びがでこぼこしていて気になる」や「出っ歯が目立って嫌」など、患者さまによってそのお悩みはさまざまです。

矯正治療を希望される方のほとんどは、口もとの審美的な改善を目的として来院されます。治療完了後はもちろんですが、治療途中の段階で歯並びがよくなっていることを実感された患者さまからも、お喜びの言葉を頂戴することは珍しくありません。

「自信を持って笑えるようになった」や「人と接するのが楽しくなった」など、うれしいお言葉を頂戴することがあり、特に20歳以上の方からは「もっと早くやっておけばよかった」というお声をいただきます。

2020年にブランディングテクノロジー株式会社が公表した調査データによると、「自分の歯並びはどれくらい気になりますか?」という質問に対して、次のような統計が出ています。

Q:「自分の歯並びはどれくらい気になりますか?に対する」20代~30代男性の回答

Q:「自分の歯並びはどれくらい気になりますか?に対する」20代~30代女性の回答

「口もとにコンプレックスを抱えている人」に焦点を当てると、歯科矯正を検討しているかどうかは別として、男性が66.1%、女性は74.3%の人がご自身の口もとを気にしているという結果になります。

インビザラインDr.
柏先生

歯並びの矯正は高額で治療期間も長いため、尻込みしてしまう気持ちは非常によくわかります。

しかし歯科矯正には多くのメリットがあり、「人生が変わった」とさえ仰る人もいます。

歯科矯正の専門医師としては、ぜひ「気になるけど今のままでいい」と考える方の多くが「気になるから矯正治療を検討中」にシフトしてくださることを願うばかりです。

歯磨きがしやすくなるため虫歯や歯周病の予防につながる

歯科矯正の役割は見た目をよくするだけではありません。虫歯や歯周病の予防にも効果があります。

虫歯と歯科矯正の関係

虫歯の原因は3つあります。ひとつはミュータンス菌、もうひとつは糖質、最後に歯の質です。歯の質は個人差があるので割愛しますが、いわば「虫歯になりやすい人」のことです。

ミュースタン菌は大きさが1/1000mmほどの細菌で、いわゆる「虫歯菌」のこと。食べ物に含まれる糖質と結びつくことで「デキストラン」という物質を作り出します。これが歯垢(プラーク)です。

口内のプラークを取り除かずに放っておくと、内部でさらに菌が増殖して酸を発生させます。この酸が歯を溶かすことが虫歯です。

噛み合わせが悪かったり歯が不揃いだったりすると、歯ブラシが届きづらい箇所が出てきます。ここに食べカスが溜まると菌が増殖して酸を作り、結果として虫歯になってしまうということです。

整った歯並びはブラッシングがしやすく磨き残しが少なくなるため、結果として虫歯の予防につながります。

歯周病と歯科矯正の関係

歯周病は口内が細菌に感染することで引き起こされるもので、重症化すると歯を支える骨が溶けてしまう恐ろしい病気です。原因は虫歯と同様に細菌が主ですが、噛み合わせが悪いと歯周病の症状を促進させてしまう可能性があります。

それが「咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)」。歯に加わる力によって、歯を支える歯茎や骨が損傷を受ける疾患のことです。

噛み合わせが悪いと、歯の余計なところに強い力がかかってしまいます。過剰な噛み合わせの力は歯を支える組織を壊してしまう要因となるため、結果として歯周病を促進させてしまうという訳です。

口内に菌が繁殖する理由は、やはり食べカスなどのプラークによるもの。しっかりとした歯磨きができるようになることで、歯科矯正は歯周病予防にもつながるという訳です。

インビザラインDr.
柏先生

歯科矯正による歯磨きの改善は、上述した虫歯と歯周病予防以外に、口臭予防効果も期待できます。

噛み合わせが整うため体調不良の改善につながる

「悪い噛み合わせは体のあらゆる箇所に不調をきたす」という話を耳にしたことがありませんか?

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噛み合わせが悪いことで起こる体の不調
  • 顎関節症
  • 肩こり
  • 偏頭痛
  • 鼻炎
  • 扁桃炎

よく耳にするのは、やはり「顎関節症」でしょうか。噛み合わせの異常や無意識に歯を噛み合わせてしまう「ブラキシズム」により、顎部分の関節が痛んだり、大きく口を開けることができなかったりする症状です。

肩こりや偏頭痛の原因のひとつは、噛み合わせの悪さが体にゆがみを生じさせることです。筋肉に余計な負荷がかかってしまったり、血流が悪くなったりしてしまうために起こります。

鼻炎や扁桃炎は「出っ歯」や「受け口」の人に多く見られる症状です。唇が閉めづらい「口唇閉鎖(こうしんへいさ)」、俗称「ポカン口」になってしまい、口呼吸になってしまうことが要因のひとつとして数えられています。

悪い噛み合わせは、口の中だけでなく全身に影響をおよぼします。もちろん体調不良のすべてが解決するわけではありませんが、効果を期待できる実例と根拠があることは確かです。

咀嚼機能の向上により食べ物の消化吸収がよくなる

歯科矯正をすると、歯の噛み合わせ部分が均一に接触するようになるため、食べ物を咀嚼する機能が向上します。口の中で食べ物を十分に細かくすることができるようになるため、胃腸にかかる負担を軽減することが可能です。

反対に、十分に咀嚼がされないまま食べ物が胃に運ばれてしまうと、不快感や胃もたれ、お腹が張ったように感じる腹部膨満感(ふくぶぼうまんかん)などの症状を引き起こす恐れがあります。

全年代に当てはまる歯科矯正のデメリット

次に、歯科矯正のデメリットについて解説します。

インビザラインDr.
柏先生

先に申し上げると、「治療中の痛み」、「虫歯・歯周病のリスク」、「矯正装置が目立つ」に関しては、当院で取り扱っている「インビザライン」で矯正治療を行う場合、さほど心配しなくても問題ありません。

詳しくは後述しますが、インビザラインは「痛くない、目立たない、取り外せる」という利点がある矯正方法だからです。

治療期間中は痛みを伴う

歯科矯正は歯に負荷をかけて少しずつ移動させるため、どうしても痛みが発生します。

ワイヤーを使った矯正方法の場合、締め付けられるような痛みを覚えるケースが珍しくありません。また、ワイヤーによって口内を傷つけてしまい、口内炎による痛みを発症することもあります。

一方インビザラインの場合、痛みはワイヤー矯正よりも少ないと言えます。どちらかと言うと、痛みというよりは歯をマウスピースで覆われているため「圧迫感・違和感」を感じる方が多いようです。

矯正装置痛み
インビザライン
(マウスピース矯正)
ほとんど痛まない
ワイヤー矯正
(表側)
締め付けるような痛みあり
ワイヤー矯正
(表側・審美)
締め付けるような痛みあり
ワイヤー矯正
(裏側)

締め付けるような痛みあり
ワイヤー矯正
(ハーフリンガル)
締め付けるような痛みあり
インビザラインDr.
柏先生

私自身ワイヤー矯正で歯並びの治療をした経験がありますが、期間中の痛みには辟易とした覚えがあります。

治療中は虫歯や歯周病になりやすい

歯に凹凸のある矯正装置を着けていると、食べかすなどが溜まりやすく歯磨きがしづらいため、虫歯や歯周病になるリスクが高くなります。ただし、これはワイヤー矯正の場合です。

インビザライン(マウスピース矯正)の場合、矯正装置を自分で取り外すことが可能なため、通常通りの歯磨きをすることができます。

矯正装置取り外し取り外すタイミング1日の装着時間
インビザライン
(マウスピース矯正)

自分で取り外しが
可能
食事時
歯磨き時
アライナー洗浄時
20~22時間
ワイヤー矯正
(表側)
自分での取り外しは
不可
なし24時間
ワイヤー矯正
(表側・審美)
自分での取り外しは
不可
なし24時間
ワイヤー矯正
(裏側)

自分での取り外しは
不可
なし24時間
ワイヤー矯正
(ハーフリンガル)
自分での取り外しは
不可
なし24時間
横スクロールできます →

注意したいポイントは、「虫歯になると矯正治療を中止しなければいけない可能性がある」という点です。

虫歯の進行具合や度合いにもよりますが、軽度の場合を除き、原則として歯科矯正と虫歯治療は同時に行うことができません。

どちらを優先するかは医師と相談して決めることになりますが、大抵の場合は虫歯治療を優先します。

虫歯の痛みを我慢して歯の矯正を優先することは現実的でありませんし、虫歯により脆くなった歯が、矯正力による移動に耐えられない可能性があるためです。

虫歯の治療を優先して歯科矯正をストップする場合、当然ですが歯科矯正の治療期間は延長せざるを得なくなります。これはインビザラインも同様です。

歯科矯正の治療期間中は、平時よりも口腔内のケアを徹底して行うようにしましょう。

インビザラインDr.
柏先生

虫歯菌は「糖質」が大好物です。また、お口の中が酸性に傾くと虫歯になりやすくなります。

矯正方法がインビザラインであっても、砂糖などの甘いものや炭酸飲料の過剰摂取には十分気をつけてください。

口もとの矯正装置が目立つ

歯科矯正は「歯に金属の器具を付けて歯並びをきれいにする」というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?

歯科矯正の方法はいくつかあって、上述したものは「表側ワイヤー矯正」と呼ばれるもの。下記に、代表的な歯科矯正の方法を5つご紹介します。

矯正方法見た目
インビザライン
(マウスピース矯正)
目立たない
ワイヤー矯正
(表側・金属)
金属が目立つ
ワイヤー矯正
(表側・審美)
金属のワイヤー矯正(表側)ほどは目立たないが、歯科矯正していることは分かってしまう
ワイヤー矯正
(裏側・金属)
目立たない
ワイヤー矯正
(ハーフリンガル)
金属のワイヤー矯正(表側)ほどは目立たないが、ふとした時に歯科矯正していることは分かってしまう

最も目立たないのはワイヤー矯正(裏側)です。口を開けた際に近距離で上から覗き込まれない限り、バレることはあまり無いでしょう。

インビザラインも目立ちませんが、やはり近い距離で歯を見られると分かってしまいます。

どの矯正方法を選んでも、歯を矯正していることが周囲にバレる可能性は0ではありませんが、できるだけ目立たない方法を希望される方は、ワイヤー矯正(裏側)かインビザラインを選ばれるとよいでしょう。

インビザラインDr.
柏先生

ワイヤー矯正(裏側)は、5つの中で最も高額で、かつ治療できない症例が多い矯正方法です。

何を重要視するかによって、どの矯正装置を選ぶかが変わってきますので、よく吟味されることをお勧めします。

矯正の費用が高額

歯の矯正は決して安くありません。部分矯正で25万円~75万円、全顎矯正で60万円~150万円ほどの費用がかかります。

幅がある理由は、患者さまごとの症状や治療に要する期間、矯正装置の種類や抜歯の有無などにより変動するためです。かつ自由診療なので保険が使えないことが多く、医院ごとにも料金が変わります。

用語解説

部分矯正
部分的に歯の矯正を行う方法
全顎矯正
すべての歯を矯正する方法

ご参考までに、矯正方法ごとの費用目安は以下の通りです。

矯正装置部分矯正全顎矯正
インビザライン
(マウスピース矯正)

30~60万円80~100万円
ワイヤー矯正
(表側・金属)

20~60万円70~90万円
ワイヤー矯正
(表側・審美)

25~65万円80~100万円
ワイヤー矯正
(裏側・金属)

40~75万円90~150万円
ワイヤー矯正
(ハーフリンガル)

30~70万円80~130万円
インビザラインGo
25~60万円治療不可
格安マウスピース矯正
20~60万円治療不可
あくまでも目安の金額です。
インビザラインDr.
柏先生

透明なマウスピースを使って歯並びを矯正する方法は、実はインビザラインだけではありません。

価格が驚くほど安いマウスピース型矯正装置などもありますが、中にはクオリティを疑わざるを得ないものもあります。

例えば、矯正治療中の患者さまがいるにも関わらず会社が倒産してしまい、関係者が逮捕された事例さえあるのです。

費用だけに捉われず、矯正方法も治療院も、十分に吟味されることをお勧めいたします。

歯肉退縮や歯根吸収のリスクがある

歯科矯正の代表的なリスクに「歯肉退縮(しにくたいしゅく)、「歯根吸収(しこんきゅうしゅう)」、「ブラックトライアングル」があります。

歯肉退縮

歯の周りの歯肉(歯ぐき)が減り、本来ならば歯ぐきで隠れいているはずの歯根が露出してしまった状態です。

歯科矯正により歯肉退縮になってしまう、または症状が進行してしまう場合、歯を移動させるために無理な矯正力をかけ過ぎてしまうことが原因です。

予防法としては、歯ぐきの健康を保つことです。正しいブラッシングを心がけたり、タンパク質やビタミンCを積極的に摂取する、血流をよくするために適度な運動をするなどが挙げられます。

また、やせ細ってしまった歯ぐきを自然に復活させる方法はありません。重症ともなれば歯肉移植や組織再生療法が必要となります。

歯根吸収

歯の根っこ部分が溶けて無くなったり、短くなったりしてしまった状態を指します。

歯科矯正は、歯が傾いたり戻ったりを繰り返す「ジグリング」によって歯を移動させます。矯正する力が強すぎたり、治療期間が長かったりすると歯根吸収が促進され、歯根が無くなったり短くなったりしてしまいます。

歯根吸収は予防も治療も難しいため、歯科矯正を始める初期段階のレントゲンなどによる矯正医の判断が重要となります。

ブラックトライアングル

歯と歯の間、そして歯ぐきの間に三角形のすき間ができてしまう状態を指します。発生するケースの多くは、下の前歯部分となります。

主な原因は歯ぐきが下がってしまうこと。加齢や歯周病などにより起こることもありますが、歯科矯正治療によってブラックトライアングルができてしまうこともあります。

理由は2つあります。

ひとつは歯科矯正により歯ぐきの腫れが引くためです。歯並びが悪いときは、歯磨きで十分にプラークを落としきれず、常に歯ぐきが炎症していることがあります。

歯科矯正をして歯並びがよくなると、歯に付いた汚れが落としやすくなり、歯ぐきが健康的に引き締まります。すると、引き締まった分だけ歯ぐきのボリュームが無くなり、結果として歯ぐきが下がってブラックトライアングルができてしまうというわけです。

もうひとつは、歯槽骨(しそうこつ)が不十分な箇所に歯を移動させるためです。

特に叢生などの不揃いな歯並びに多い例ですが、歯が重なって生えている部分には、十分な歯槽骨が無いことがあります。

歯並びを整えるためには、歯槽骨が少ない部分にも歯を移動させなければいけないことがあり、結果として歯ぐきが下がってブラックトライアングルができてしまいます。

用語解説

歯槽骨
歯の根が収まる顎骨の穴を構成する骨のこと

矯正方法ごとの比較 – 特徴・費用・治療期間

続いては矯正方法ごとにそれぞれの特徴や費用、治療期間を比較していきます。

当院はインビザライン矯正の専門医院なので、推奨する矯正方法はインビザラインになりますが、「何故インビザラインがお勧めなのか?」という理由をご理解いただけると思います。

矯正方法見た目痛み費用症例による治療の可・不可治療期間1日の装着時間取り外し方法歯磨き虫歯のリスク会話通院頻度金属アレルギー
部分矯正全顎矯正部分矯正全顎矯正
インビザライン
(マウスピース矯正)

目立ちにくいほとんど痛まない30~60万円80~100万円ほとんどの症例が治療可能3カ月~1年1~3年20~22時間自分で取り外しが可能装置を取り外して通常の歯磨きが可能低い違和感なし1~3カ月に1度アレルギーなし
ワイヤー矯正
(表側・金属)

金属が目立つ締め付けるような痛みあり20~60万円70~90万円ほとんどの症例が治療可能3カ月~1年1~3年24時間自分での取り外しは不可専用の歯ブラシが必要高い多少の違和感を覚える1カ月に1度アレルギーあり
ワイヤー矯正
(表側・審美)

金属ほどでは無いが目立つ締め付けるような痛みあり25~65万円80~100万円ほとんどの症例が治療可能3カ月~1年1~3年24時間自分での取り外しは不可専用の歯ブラシが必要高い多少の違和感を覚える1カ月に1度アレルギーなし
ワイヤー矯正
(裏側)

目立ちにくい締め付けるような痛みあり40~75万円90~150万円対応できない症例がある3カ月~1年1~3年24時間自分での取り外しは不可専用の歯ブラシが必要高い違和感が強い1カ月に1度アレルギーあり
ワイヤー矯正
(ハーフリンガル)
下の歯のみ金属が目立つ締め付けるような痛みあり30~70万円80~130万円対応できない症例がある3カ月~1年1~3年24時間自分での取り外しは不可専用の歯ブラシが必要高い多少の違和感を覚える1カ月に1度アレルギーあり
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あえてインビザラインが劣っている箇所をを挙げるとすれば、費用の部分でしょうか。上記5つの中では、ワイヤー矯正(表側)が最安値となっています。

よく「インビザラインは治療できる症例に限りがある」という話を聞きますが、全くの誤解です。基本的にワイヤー矯正で治療可能な症例は、インビザラインでも対応が可能です。

インビザラインDr.
柏先生

「インビザラインは治療できる症例に限りがある」説が出回った背景には、ドクターのクリンチェック(治療計画)に不足があるためと考えられます。

インビザラインにおいて、クリンチェックは生命線です。この良し悪しで治療の成功・失敗が決まると言っても過言ではありません。

歯科矯正経験の乏しいドクターが精度の低いクリンチェックを作成し、治療に失敗してしまうから、「インビザラインは治療できる症例に限りがある」などの誤った話が出回ってしまったのです。

当院でどのようにクリンチェックを行っているかは、それぞれの医院サイトをご参照ください。

クリンチェック|市川駅前矯正歯科 >>

クリンチェック|dental health care 矯正歯科 浦和 >>

歯科矯正の専門医師が推奨する「インビザライン」

インビザラインは、1997年にアメリカの「アライン・テクノロジー社」によって開発された歯科矯正装置です。透明なマウスピース型の器具を用いるため、従来のワイヤー矯正のように口もとが目立つことはありません。その上、痛みが少ないことも特筆すべきメリットのひとつです。

2002年に「インビザライン・ジャパン株式会社 (Invisalign Japan, Inc.)」が設立され、2006年にインビザラインの正式販売が始まりました。現在では、世界120カ国以上で1,400万人に選ばれる、世界シェアNo.01のマウスピース矯正となっています。

今では、歯科矯正の方法にインビザライン以外を選ぶ理由が無くなってきたと言っても過言ではありません。

当院のインビザライン治療については、下記ページに詳細を掲載してあります。ご興味のある方は、ぜひご覧ください。

インビザライン矯正|市川駅前矯正歯科 >>

インビザライン矯正|dental health care 矯正歯科 浦和

当院で歯科矯正をした20代の患者さまの症例

最後に、当院で歯並びの矯正治療をした20代の方の症例をご紹介します。

  • 症状

    叢生 / 八重歯 / 受け口・反対咬合・下顎前突

    • 年代:26歳
    • 性別:男性
    • 抜歯:あり
    • 期間:3年0カ月
    • 費用:99万円

    治療前

    治療後

    治療過程の簡易画像

    3Dシミュレーション

  • 症状

    叢生 / 八重歯 / 過蓋咬合

    • 年代:24歳
    • 性別:男性
    • 抜歯:なし
    • 期間:2年7カ月
    • 費用:99万円

    治療前

    治療後

    治療過程の簡易画像

    3Dシミュレーション

  • 症状

    すきっ歯・空隙歯列

    • 年代:20歳
    • 性別:女性
    • 抜歯:なし
    • 期間:1年3カ月
    • 費用:88万円

    治療前

    治療後

    治療過程の簡易画像

    3Dシミュレーション

  • 症状

    叢生 / 八重歯 / 受け口・反対咬合・下顎前突

    • 年代:23歳
    • 性別:女性
    • 抜歯:なし
    • 期間:3年3カ月
    • 費用:99万円

    治療前

    治療後

    治療過程の簡易画像

    3Dシミュレーション

  • 当社が運営する各医院のサイトには、上記でご紹介した治療例を含め100件を超える治療例を掲載しております。ご興味のある方はぜひご覧ください。

    症状と治療例|市川駅前矯正歯科 >>

    症状と治療例|dental health care 矯正歯科 浦和 >>

    この記事のまとめ

    柏 英希
    インビザラインDr.
    柏 英希
    • 20代で歯科矯正することは遅くない
    • 20代で歯科矯正治療を受ける人は増えている
    • 20代のみに当てはまる歯科矯正するメリットは多い
    • 20代のみに当てはまる歯科矯正のデメリットはほとんどない
    • 治療を受ける年齢に関わらず、歯科矯正にはメリットとデメリットがある
    • 矯正方法はインビザラインがお勧め

    現在20代で歯科矯正をご検討中の方は、できるだけ早めに矯正治療を受けられることをお勧めいたします。

    当院は千葉県市川市と埼玉県さいたま市にございますので、お近くの方はどうぞお気軽にご相談ください。

    初診Web予約はこちら

    ご相談は無料です

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