
柏 英希
50代の内に歯科矯正をした方がいい理由が分かります。
また、50代の歯科矯正で注意するポイントや、メリットとデメリット、矯正装置ごとの特徴・費用・治療期間などの比較も併せてご紹介しています。
さらに記事の最後には、当院で実際に歯科矯正治療をした、50代の患者さまの症例を掲載しております。
50代で歯科矯正を検討している人は、「今からだともう遅い?」と考えるかもしれません。
結論から言えば、2つの意味で遅くありません。ひとつは治療の可否。50代の方が歯の矯正することは十分可能です。実際に当院で歯科矯正をした最高齢の患者さまは、なんと64歳※の方でした。
※ 2024年6月現在
もうひとつは、続く人生のQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)」を上げるためです。統計によれば、日本人の平均寿命は男性が81.19歳※、女性が87.14歳※、男女の平均は84.17歳となります。
現在50歳の方は人生の約57%が過ぎた状態です。24時間の時計で表せば、午後3時前と言いかえることができます。
そう考えるとどうでしょう? 今から歯科矯正をすることは、決して遅くない気がしませんか?
本記事では50代の方に焦点を当て、歯科矯正のメリットやデメリット、注意点やお勧めの矯正方法などを解説していきます。

柏先生
当院にも50代の方からのご相談が増えています。ご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
50代でも歯科矯正はできる?

冒頭で触れた通り、50代で歯科矯正をすることは十分に可能です。
大切なのはお口の中が健康であること。歯科矯正に年齢制限はありませんので、重度の歯周病などで無い限り治療が可能です。逆に言えば、重度の歯周病を患っている方は、例え20代であっても治療できない可能性があります。
口内の疾患は年齢を重ねるごとに発生率が高くなるものです。治療の可否には専門医の判断が必要なため、50代で歯科矯正を検討されている方は、お早めに矯正治療のご相談をされることをお勧めします。
50代で歯科矯正する人の割合は?

歯科矯正患者の総数からすれば、50代で歯の矯正治療をする人の割合は決して多くはありません。しかし矯正治療の専門医としては、50代の方にこそ治療を受けて欲しいと考えています。理由については下記をご参照ください。
ご参考までに、下記は年代別の歯科矯正患者数の推移です。
厚生労働省が2017年(平成29年)と2020年(令和2年)に発表した「患者調査」を元に、当社が独自にグラフ化しました。
〇歯科矯正の年代別患者数の推移(2017年・2020年)
患者調査|厚生労働省
患者調査 平成29年患者調査(年齢階級と歯科分類を抜粋)|e-Star(政府の統計窓口)
患者調査 令和2年患者調査(年齢階級と歯科分類を抜粋)|e-Star(政府の統計窓口)
- 全年代:7,200人 → 15,600人(217%増)
- 50代:200人 → 200人(増加無し)

柏先生
全年代において、50代と60代だけは増加傾向にありません。そして意外なことに、50代で歯科矯正する人は60代よりも少ないようです。年代特有の意識の差なのか、時間的な余裕の問題なのか、理由は定かではありません。しかし、60代よりも50代の方が口内の健康を保てている人の割合は高いはずなので、ぜひ50代の内に歯科矯正をご検討されることをお勧めします。
続いて全年代の初診数の推移を見てみましょう。参考資料は上記と同様、厚生労働省の「患者調査」です。
〇1日あたりの歯科矯正・初診患者数の推移(2017年・2020年)
患者調査|厚生労働省
患者調査 平成29年患者調査(年齢階級と歯科分類を抜粋)|e-Star(政府の統計窓口)
患者調査 令和2年患者調査(年齢階級と歯科分類を抜粋)|e-Star(政府の統計窓口)
- 総数:800人 → 2,900人(363%増)
- 男性:300人 → 500人(167%増)
- 女性:500人 → 2,400人(480%増)

柏先生
性別を問わず、歯科矯正を始める方が増加傾向にあるのが分かります。特に女性の伸び率は480%と、爆発的と言っても過言ではありません。
患者調査
厚生労働省が主体となって3年に1度実施される、医療施設を利用する患者についてその傷病の状況などの実態を明らかにする目的で行われる調査。
2020年~2022年頃まで、歯科矯正する患者さまは増加の一途を辿りました。理由はcovid-19(新型コロナウイルス感染症)の蔓延によりマスクの着用が日常化し、口もとを隠す生活が当たり前になったからです。
本記事で参考にした厚生労働省の統計は2017年と2020年のものなので、次回の調査ではより多くの患者数増加が報告されるかもしれません。
50代の人に歯科矯正をお勧めする理由

歯科矯正によるメリットは数多くありますが、特に50代の方にお勧めする理由としては以下の6つが挙げられます。
美しい歯並びを手に入れることができるから
本項は「50代」に限った内容ではありません。しかし、歯科矯正を希望される方の多くは、やはりキレイな歯並びに憧れて治療を希望されます。もちろん50代の方も例外ではありません。
口もとのコンプレックスが無くなることは、精神衛生面において大きなメリットです。実際に「自信を持って笑えるようになった」や「人と接するのが楽しくなった」など、患者さまからうれしいお言葉を頂戴することがあり、特に大人になってから歯の矯正をされた方からは、「もっと早くやっておけばよかった」というお声をいただきます。
50代に特化した統計では無いので詳細は省きますが、2020年にブランディングテクノロジー株式会社が公表した調査データによると、アンケートに回答された約80%の方が歯並びを気にしているという統計があるほどです。
参考:歯並びをきれいにしたい…矯正治療はどうやって選んでいる?歯科タウン意識調査|ブランディングテクノロジー株式会社
虫歯や歯周病予防につながり歯の健康を保つことができるから
歯並びが整うことにより歯磨きがしやすくなり、磨き残しを少なくすることができます。
口内の主な疾患は「虫歯」と「歯周病」です。それぞれが重症化してしまうと、食事の満足度が下がったり歯が抜けたりするほかに、最悪の場合、誤嚥性肺炎の死亡リスクなどにもつながってしまいます。
虫歯と歯列の関係
虫歯の原因は3つあります。ひとつはミュータンス菌、もうひとつは糖質、最後に歯の質です。歯の質は個人差があるので割愛しますが、いわば「虫歯になりやすい人」のことです。
ミュースタン菌は大きさが1/1000mmほどの細菌で、いわゆる「虫歯菌」のこと。食べ物に含まれる糖質と結びつくことで「デキストラン」という物質を作り出します。これが歯垢(プラーク)です。
口内のプラークを取り除かずに放っておくと、内部でさらに菌が増殖して酸を発生させます。この酸が歯を溶かすことが虫歯です。
噛み合わせが悪かったり歯が不揃いだったりすると、歯ブラシが届きづらい箇所が出てきます。ここに食べカスが溜まると菌が増殖して酸を作り、結果として虫歯になってしまうということです。
整った歯並びはブラッシングがしやすく磨き残しが少なくなるため、結果として虫歯の予防につながります。
歯周病と歯列の関係
歯周病は口内が細菌に感染することで引き起こされるもので、重症化すると歯を支える骨が溶けてしまう恐ろしい病気です。原因は虫歯と同様に細菌が主ですが、噛み合わせが悪いと歯周病の症状を促進させてしまう可能性があります。
それが「咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)」。歯に加わる力によって、歯を支える歯茎や骨が損傷を受ける疾患のことです。
噛み合わせが悪いと、歯の余計な箇所に強い力がかかってしまいます。過剰な噛み合わせの力は歯を支える組織を壊してしまう要因となるため、結果として歯周病を促進させてしまうという訳です。
口内に菌が繁殖する理由は、やはり食べカスなどのプラークによるもの。しっかりとした歯磨きができるようになることで、歯科矯正は歯周病予防にもつながることになります。
噛み合わせが整うことで体調不良の改善につながるため
「悪い噛み合わせは体のあらゆる箇所に不調をきたす」という話を耳にしたことがありませんか?
- 顎関節症
- 肩こり
- 偏頭痛
- 鼻炎
- 扁桃炎
噛み合わせの不調による疾患としてよく耳にするのは、やはり「顎関節症」でしょうか。噛み合わせ異常や無意識に歯を噛み合わせてしまう「ブラキシズム」により、顎部分の関節が痛んだり、大きく口を開けることができなかったりする症状です。
また、噛み合わせが悪いと体に歪みが生じてしまいます。筋肉に余計な負荷がかかってしまったり、血流が悪くなったりしてしまうため、結果として肩こりや偏頭痛などを引き起こす原因となります。
鼻炎や扁桃炎は「出っ歯」や「受け口」の人に多く見られる症状です。唇が閉めづらい「口唇閉鎖(こうしんへいさ)」、俗称「ポカン口」になってしまい、口呼吸になってしまうことが要因のひとつとして数えられています。
悪い噛み合わせは、口の中だけでなく全身に影響をおよぼします。もちろん体調不良のすべてが解決するわけではありませんが、効果を期待できる実例と根拠があることは確かです。

柏先生
耳をふさぎたくなる話かもしれませんが、一般的に40代~50代は「更年期」に差し掛かり、身体的な不調を訴えやすくなる時期です。その症状は多岐にわたりますが、その多くが噛み合わせを整えることで改善する症状と一致します。
もし体の不調にお悩みの方は、歯科矯正をご検討されてみてもよいかもしれません。
咀嚼機能の向上により食べ物の消化吸収がよくなるため
歯科矯正をすると、歯の噛み合わせ部分が均一に接触するようになるため、食べ物を咀嚼する機能が向上します。口の中で食べ物を十分に細かくすることができるようになるため、胃腸にかかる負担を軽減することが可能です。
反対に、十分に咀嚼がされないまま食べ物が胃に運ばれてしまうと、不快感や胃もたれ、お腹が張ったように感じる腹部膨満感(ふくぶぼうまんかん)などの症状を引き起こす恐れがあります。
齢を重ねるごとに歯科矯正ができなくなる可能性が高くなるため
結論としては、「歯周病などにより口内の健康が失われ、歯科矯正ができなくなってしまう前に、歯科矯正治療をお勧めします」と言うことです。
身心の健康と同様に、歯や歯ぐきの健康も歳を取るにつれて損なわれていきます。年齢による明確な境があるわけではありませんが、40代~50代の半数以上が歯を失ってしまっているようです。
下記は、永久歯が無い人の年代別グラフです。
〇年齢別の喪失歯の状況
参考資料に従って年代を区分しているため、明確に「〇〇代」として区切っておりませんが、年齢と共に歯が無い人の割合が増えていることが分かります。
1本でも歯を失うと歯科矯正ができなくなるわけではありませんが、隣接する歯を失っていた李、複数の喪失歯があったりすると、矯正治療自体が難しくなってしまいます。
〇6mm以上の歯周ポケットがある人の割合
上記は、6mm以上の歯周ポケットがある人の割合。「重度の歯周病を有する人の割合」と読み替えていただいて構いません。
歯周ポケットは3mm~4mmが軽度、4mm~5mmが中度、6mm以上は重度です。重度の歯周病を患っている場合、症状を悪化させたり歯が抜けてしまう恐れがあったりするので、歯科矯正ができなくなってしまいます。
グラフの通り、50代の約2割が重度の歯周病であるという統計があります。そして、60代になると3割近くに達します。
重複になりますが、歯科矯正に年齢の制限はありません。しかし、60代よりは50代の方が口内の健康を維持できている人の割合が多いため、治療を検討されるのであれば早いに越したことは無いと言えます。
経済的に余裕のある年代なため
口もとの審美面や歯の機能面など、歯科矯正の主たるメリットとは少し離れますが、50代は若年層と比べて経済面に余裕がある人が多いと言えます。
国税庁が発表した「民間給与実態統計調査」によれば、年代別の平均年収は下記の通り。全年代の中で最も収入が多いのは50代となっています。
〇年代別の平均年収
- 20代:331万円
- 30代:444万円
- 40代:506万円
- 50代:542万円
- 60代:392万円
若い頃は難しいとしても、50代になると歯科矯正の費用を捻出することが現実的になるのではないでしょうか。
歯科矯正は決して安くありません。部分矯正で20万円~75万円、全顎矯正で70万円~150万円ほどの費用がかかります。
部分矯正
部分的に歯の矯正を行う方法
全顎矯正
すべての歯を矯正する方法
収入が増えたとはいえ、全額を一括で支払うことは難しいと思います。しかし、歯科矯正は基本的に「デンタルローン」と呼ばれる分割払いが可能となっています。
中には対応されていない医院さんもあるかもしれませんので、治療を検討されている方は、ご相談の際に詳しくお話を聞いてみるとよいでしょう。
下記は、当院の治療費表になります。歯の矯正は自由診療のため費用は医院さまごとに異なりますので、ご参考程度にご覧ください。
症状の難度 | 治療範囲 | 月額費用 | 総額 | 治療期間 |
軽度 | 上の前歯6本まで | 5,400円~ | 369,000円 | ~1年 |
軽度 | 上下の前歯12本まで | 10,000円~ | 726,000円 | ~1年 |
中等度 | 上下すべての歯を移動する必要がある場合 | 13,000円~ | 946,000円 | 1年6カ月~2年 |
重度 | 上下すべての歯を移動する必要があり、抜歯が必要な場合 | 14,500円~ | 1,056,000円 | 2~3年 |
※ 表は横スクロールできます。
50代の歯科矯正で注意するポイント

続いては、50代で歯科矯正する人に知ってほしい注意点をご紹介します。
歯や顎の骨が固いため、痛みが強く治療期間が長くなる可能性がある
成長期の子供と比べ、50代の歯科矯正は痛みが強く、かつ治療期間が長い傾向にあります。
若い頃は歯や骨の代謝がよいため、弱い力で歯が動くため痛みが少なくて済みます。かつ、骨や歯が柔らかいために歯の移動スピードが速く、短い期間で治療を終えることができます。
20代を超えたあたりから、歯や骨は緩やかに固くなっていきます。結果として大人の歯科矯正は、痛みが強く治療期間が長くなる可能性があります。
つまり、「50代の歯科矯正が痛くて治療期間が長い」というよりは、「子供の歯科矯正は痛みが少なく治療期間も短い」が正しいニュアンスです。
治療期間は大差ありませんが、痛みについては矯正方法によって変わってきます。下記に矯正方法ごとの特徴をまとめてありますので、ぜひ参考にしてみてください。
口の中の健康が損なわれている可能性がある
本記事内にある「50代の人に歯科矯正をお勧めする理由」のひとつとして、「齢を重ねるごとに口内の健康が失われてしまうので、歯科矯正ができなくなってしまう前に治療を開始することをお勧めします」という内容を掲載しましたが、50代ですでに口内の健康状態が悪い方は少なくありません。
重度の歯周病を患っていたり喪失歯の本数が多かったりすると、矯正治療自体ができない可能性があります。
また、治療ができたとしても「歯肉退縮」、「歯根吸収」、「ブラックトライアングル」などのリスクが、若い方よりも高くなる傾向があります。
歯肉退縮

歯の周りの歯肉(歯ぐき)が減り、本来ならば歯ぐきで隠れいているはずの歯根が露出してしまった状態です。
歯科矯正により歯肉退縮になってしまう、または症状が進行してしまう場合、歯を移動させるために無理な矯正力をかけ過ぎてしまうことが原因です。
予防法としては、歯ぐきの健康を保つことです。正しいブラッシングを心がけたり、タンパク質やビタミンCを積極的に摂取する、血流をよくするために適度な運動をするなどが挙げられます。
また、やせ細ってしまった歯ぐきを自然に復活させる方法はありません。重症ともなれば歯肉移植や組織再生療法が必要となります。
歯根吸収

歯の根っこ部分が溶けて無くなったり、短くなったりしてしまった状態を指します。
歯科矯正は、歯が傾いたり戻ったりを繰り返す「ジグリング」によって歯を移動させます。矯正する力が強すぎたり、治療期間が長かったりすると歯根吸収が促進され、歯根が無くなったり短くなったりしてしまいます。
歯根吸収は予防も治療も難しいため、歯科矯正を始める初期段階のレントゲンなどによる矯正医の判断が重要となります。
ブラックトライアングル

歯と歯の間、そして歯ぐきの間に三角形のすき間ができてしまう状態を指します。発生するケースの多くは、下の前歯部分となります。
主な原因は歯ぐきが下がってしまうこと。加齢や歯周病などにより起こることもありますが、歯科矯正治療によってブラックトライアングルができてしまうこともあります。
理由は2つあります。
ひとつは歯科矯正により歯ぐきの腫れが引くためです。歯並びが悪いときは、歯磨きで十分にプラークを落としきれず、常に歯ぐきが炎症していることがあります。
歯科矯正をして歯並びがよくなると、歯に付いた汚れが落としやすくなり、歯ぐきが健康的に引き締まります。すると、引き締まった分だけ歯ぐきのボリュームが無くなり、結果として歯ぐきが下がってブラックトライアングルができてしまうというわけです。
もうひとつは、歯槽骨(しそうこつ)が不十分な箇所に歯を移動させるためです。
特に叢生などの不揃いな歯並びに多い例ですが、歯が重なって生えている部分には、十分な歯槽骨が無いことがあります。
歯並びを整えるためには、歯槽骨が少ない部分にも歯を移動させなければいけないことがあり、結果として歯ぐきが下がってブラックトライアングルができてしまいます。
上述した3つの口内疾患は、治療中もしくは治療後に発覚するケースが多いため、事前の精密検査や矯正医の判断が非常に重要となります。
歯科矯正を検討している50代の方で、お口の中の健康状態に自信が持てない方は、治療前に医師とよく相談されることをお勧めいたします。
歯槽骨
歯の根が収まる顎骨の穴を構成する骨のこと

柏先生
齢を重ねるに連れて歯が動きづらくなってきたり、歯周病のリスクが高まったりしますので、いずれにしても50代で歯科矯正をご検討中の方は、お早目のご相談をお勧めいたします。
矯正方法ごとの比較 – 特徴・費用・治療期間

続いては矯正方法ごとにそれぞれの特徴や費用、治療期間を比較していきます。
当院はインビザライン矯正の専門医院なので、推奨する矯正方法はインビザラインになりますが、「何故インビザラインがお勧めなのか?」という理由をご理解いただけると思います。
矯正方法 | 見た目 | 痛み | 費用 | 症例による治療の可・不可 | 治療期間 | 1日の装着時間 | 取り外し方法 | 歯磨き | 虫歯のリスク | 会話 | 通院頻度 | 金属アレルギー | ||
部分矯正 | 全顎矯正 | 部分矯正 | 全顎矯正 | |||||||||||
インビザライン (マウスピース矯正) ![]() | 目立ちにくい | ほとんど痛まない | 30~60万円 | 80~100万円 | ほとんどの症例が治療可能 | 3カ月~1年 | 1~3年 | 20~22時間 | 自分で取り外しが可能 | 装置を取り外して通常の歯磨きが可能 | 低い | 違和感なし | 1~3カ月に1度 | アレルギーなし |
ワイヤー矯正 (表側・金属) ![]() | 金属が目立つ | 締め付けるような痛みあり | 20~60万円 | 70~90万円 | ほとんどの症例が治療可能 | 3カ月~1年 | 1~3年 | 24時間 | 自分での取り外しは不可 | 専用の歯ブラシが必要 | 高い | 多少の違和感を覚える | 1カ月に1度 | アレルギーあり |
ワイヤー矯正 (表側・審美) ![]() | 金属ほどでは無いが目立つ | 締め付けるような痛みあり | 25~65万円 | 80~100万円 | ほとんどの症例が治療可能 | 3カ月~1年 | 1~3年 | 24時間 | 自分での取り外しは不可 | 専用の歯ブラシが必要 | 高い | 多少の違和感を覚える | 1カ月に1度 | アレルギーなし |
ワイヤー矯正 (裏側) ![]() | 目立ちにくい | 締め付けるような痛みあり | 40~75万円 | 90~150万円 | 対応できない症例がある | 3カ月~1年 | 1~3年 | 24時間 | 自分での取り外しは不可 | 専用の歯ブラシが必要 | 高い | 違和感が強い | 1カ月に1度 | アレルギーあり |
ワイヤー矯正 (ハーフリンガル) ![]() | 下の歯のみ金属が目立つ | 締め付けるような痛みあり | 30~70万円 | 80~130万円 | 対応できない症例がある | 3カ月~1年 | 1~3年 | 24時間 | 自分での取り外しは不可 | 専用の歯ブラシが必要 | 高い | 多少の違和感を覚える | 1カ月に1度 | アレルギーあり |
あえてインビザラインが劣っている箇所を挙げるとすれば、費用の部分でしょうか。上記3つの中では、ワイヤー矯正(表側)が最安値となっています。
よく「インビザラインは治療できる症例に限りがある」という話を聞きますが、全くの誤解です。基本的にワイヤー矯正で治療可能な症例は、インビザラインでも対応が可能です。

柏先生
「インビザラインは治療できる症例に限りがある」説が出回った背景には、ドクターのクリンチェック(治療計画)に不足があるためと考えられます。
インビザラインにおいて、クリンチェックは生命線です。この良し悪しで治療の成功・失敗が決まると言っても過言ではありません。
歯科矯正経験の乏しいドクターが精度の低いクリンチェックを作成し、治療に失敗してしまうから、「インビザラインは治療できる症例に限りがある」などの誤った話が出回ってしまったのです。
当院でどのようにクリンチェックを行っているかは、それぞれの医院サイトをご参照ください。
歯科矯正の専門医が推奨する「インビザライン」

インビザラインは、1997年にアメリカの「アライン・テクノロジー社」によって開発された歯科矯正装置です。透明なマウスピース型の器具を用いるため、従来のワイヤー矯正のように口もとが目立つことはありません。その上、痛みが少ないことも特筆すべきメリットのひとつです。
2002年に「インビザライン・ジャパン株式会社 (Invisalign Japan, Inc.)」が設立され、2006年にインビザラインの正式販売が始まりました。現在※では、世界120カ国以上で1,400万人に選ばれる、世界シェアNo.01のマウスピース矯正となっています。
※ 2024年6月現在
今では、歯科矯正の方法にインビザライン以外を選ぶ理由が無くなってきたと言っても過言ではありません。
当院のインビザライン治療については、下記ページに詳細を掲載してあります。ご興味のある方は、ぜひご覧ください。
インビザライン矯正|dental health care 矯正歯科 浦和
当院で歯科矯正をした50代の患者さまの症例
最後に、当院で歯並びの矯正治療をした50代の方の症例をご紹介します。

叢生 / 八重歯 / 受け口・反対咬合・下顎前突
- 年代:53歳
- 性別:女性
- 抜歯:なし
- 期間:2年9カ月
- 費用:99万円
治療前
治療後

3Dシミュレーション


叢生
- 年代:53歳
- 性別:女性
- 抜歯:なし
- 期間:1年6カ月
- 費用:88万円
治療前
治療後

3Dシミュレーション


叢生 / 八重歯
- 年代:56歳
- 性別:女性
- 抜歯:なし
- 期間:1年8カ月
- 費用:88万円
治療前
治療後

3Dシミュレーション

当社が運営する各医院のサイトには、上記でご紹介した治療例を含め100件を超える治療例を掲載しております。ご興味のある方はぜひご覧ください。
症状と治療例|dental health care 矯正歯科 浦和 >>
この記事のまとめ

柏 英希
- 年齢とともに口内の健康は失われていくので、歯科矯正を検討中の50代の方は、早めに治療を開始した方がよい
- 50代で歯科矯正をした方がよい理由はたくさんある >>詳細はこちら
- 50代の歯科矯正で注意する点は、「痛みが強い可能性がある」、「治療期間が長引く可能性がある」、「口内が不健康で治療できない可能性がある」の3つ
- 矯正方法はインビザラインがお勧め
現在50代で歯科矯正をご検討中の方は、できるだけ早めに矯正治療を受けられることをお勧めいたします。
当院は千葉県市川市と埼玉県さいたま市にございますので、お近くの方はどうぞお気軽にご相談ください。