
柏 英希
大学生の内に歯科矯正をするメリットを知ることができます。
また分割払いの注意点や、お勧めの矯正方法も併せてご紹介しています。
さらに記事の最後には、当院で実際に歯科矯正治療をした、18歳~22歳(一般的な大学生と同年齢)の患者さまの症例も掲載しています。
一生の内で最も楽しい時間かもしれないキャンパスライフ。人との縁に恵まれる機会が多いこの時期に、第一印象を大きく左右する歯並びの善し悪しは、今後の人生にも影響するかもしれません。
大前提として大学生の皆さまにお伝えしたいのは、「大学生で歯科矯正をするのは遅くないし、恥ずかしくもない」ということです。むしろ多くの場合、「時間が取れない」、「矯正装置を着けてお客さまと接することは気が引ける」などの理由により、社会に出てからの方が矯正治療は受けにくくなる傾向があります。
本記事では、大学生の内に歯科矯正をすることのメリットや注意点、また実際に当院で施術した大学生のかんじゃさまの症例などをご紹介いたします。
大学生の内に歯科矯正を行う4つのメリット

歯科矯正自体には「きれいな歯並びになる」や「噛み合わせが改善される」など、多くのメリットがありますが、「大学生の内に」という銘打つ場合は、以下の4つが特筆すべきメリットになります。
- 費用面で親御さんに援助してもらえる可能性がある
- 大人になってから歯科矯正をするよりも治療期間が短くて済むケースがある
- 就職面接で好印象を得るために有利
- 社会に出た後よりは時間が作りやすい
ひとつひとつ、詳しくご紹介します。
費用面でご両親の援助を受けられる可能性がある
歯科矯正は高額です。自由診療なので医院によって金額は違いますが、部分矯正で20~70万円、全顎矯正では60~150万円ほどの費用がかかります。金額に幅はあるにせよ、決して大学生が「ポンッ」と出せる金額ではありません。
部分矯正
部分的に歯の矯正を行う方法
全顎矯正
すべての歯を矯正する方法
ともすれば、親御さんに資金援助を頼むのは自然な考えと言えるでしょう。
学生の内はご両親に費用の相談をしやすいと思いますが、社会人になってしまうと話が変わってきます。「もう一人前の社会人なんだから…」という言葉が返ってくるかもしれません。
当院に来院される大学生の患者さまも、親御さんが費用をご負担されることは珍しくありません。
大学生はお金の面でご両親を頼れる最後のチャンスかもしれませんので、歯科矯正を検討されている方はぜひ一度ご相談してみてはいかがでしょうか?
大人になってから歯科矯正をするよりも治療期間が短くて済むケースがある
個人差はありますが、大学生くらいの年ごろの方であれば、大人よりも矯正治療の期間が短くて済む可能性があります。
理由は、成長期の人は骨の代謝がよく、歯を動かしやすいためです。 大学生にもなると成長期を過ぎている人もいるので、あくまでも「可能性がある」ということになりますが、少なくともより年を重ねた後よりは、短い期間で治療が完了する可能性が高いことは事実です。
就職面接で好印象を得るために有利
美しい歯並びにより、人は「清潔感」を手に入れることができます。そして清潔感のある人は、相手に好印象を抱いてもらえる傾向があります。
就職面接では、どなたも面接官によい印象を与えたいはずです。その一翼を担うのが美しい歯並び。何もリクルートスーツに身を包み、髪型を整えるだけが清潔感を演出する方法ではないわけです。
面接で自己紹介を始めた人の歯並びが、美しく整っていた場合とそうでない場合では、どちらが好印象を与えるかは言うまでもありません。
海外の事例になりますが、例えばアメリカでは歯列矯正をしていない人は圧倒的に就職に不利なようです。なぜかと言うと、「育ちが悪い」と判断されてしまうためです。
アメリカの場合、中流階級以上の家の子供は幼い頃に歯の矯正を済ませるそうです。つまり「歯並びが悪い = 家柄が悪い」と判断されてしまうそう。理不尽な話に聞こえるかもしれませんが、実際の話です。
日本でも、いずれそのような風潮が広まらないとは限りません。優秀な人材を確保しようと考える企業側の心理としては、歯科矯正をしているか否かは、押さえておきたい指標のひとつなのかもしれません。

柏先生
歯科矯正にかかる期間は、部分矯正で3カ月~1年、全顎矯正で1~3年と、症例によって大きな開きがあります。
就職活動に間に合わせたい場合、大学1年生で矯正のご相談をされることが理想的です。
間に合わない場合は、「とりあえず審美面を優先に矯正治療を進める」といった方法もありますので、医師にしっかりと要望を伝えるようにしましょう
社会に出た後よりは時間が作りやすい
学生の時分は実感が持てないかもしれませんが、社会人になると驚くほど自分の時間が持てなくなります。勤め先企業の労働環境がよくない場合はなおさらです。
大学生が暇を持て余している人ばかりだとは思いませんが、社会人より自由に使える時間が多いことは、一般論と言えるでしょう。
歯科矯正は、始めてしまえば頻繁に通院しないといけないものではありません。ワイヤー矯正はひと月に1度、インビザライン(マウスピース矯正)は2~3カ月に1度が、医院に足を運ぶ一般的な頻度です。
ですが、始める前は相応に時間を必要とした方がよいでしょう。何に時間を使うかというと、ズバリ「矯正治療をお願いする医院の下調べ」です。
歯科矯正の成功・失敗は、矯正医の技能に影響する部分が非常に大きいと言えます。何となく近いから…などの理由で安易に決めてしまうと、後悔することになるかもしれません。
症例の実績数や口コミなどをよく調べて、必要であれば複数の医院に相談に行くことをお勧めします。

柏先生
矯正治療を開始した後の通院頻度はさておき、歯科医院をいくつも調べたり足を運んだりするのは、社会に出た後は意外と苦労します。
大学生で今まさに矯正治療に興味がある人は、すぐに始めるかどうかは別としても、歯科医院に相談に訪れてみても良いかもしれません。
歯科矯正は分割払いが可能だが、大学生の場合は保護者名義の申込となるケースが多い

大学生の患者さまからは、費用のご相談を受けることが多くあります。親からの援助なしに治療費を自分で払いたいという考えからでしょう。
歯科矯正には高額な費用がかかります。前述しましたが、部分矯正で20~70万円、全顎矯正では60~150万円ほど。症例や治療範囲によって大きく増減しますが、決して安いものではありません。
歯科矯正の場合、大抵の医院さんはローンなどの分割払いを可としています。ですが、患者さまが大学生の場合はローンの審査を通すことが難しく、多くの場合はご両親(保護者さま)名義でローンを組むことになります。
詳細は医院ごとに違うので、確認してみるとよいでしょう。

柏先生
ご参考までに、当院の料金形態をご紹介します。
「デンタルローン」を利用することが可能で、月々5,400円~の分割払いを受け付けています。症例や治療期間ごとの金額は下記の通りです。
症状の難度 | 治療範囲 | 月額費用 | 総額 | 治療期間 |
軽度 | 上の前歯6本まで | 5,400円~ | 369,000円 | ~1年 |
軽度 | 上下の前歯12本まで | 10,000円~ | 726,000円 | ~1年 |
中等度 | 上下すべての歯を移動する必要がある場合 | 13,000円~ | 946,000円 | 1年6カ月~2年 |
重度 | 上下すべての歯を移動する必要があり、抜歯が必要な場合 | 14,500円~ | 1,056,000円 | 2~3年 |
※ 表は横スクロールできます。
安さで選ぶことはお勧めできない

「安かろう悪かろう」ということわざがあります。値段が安いものは品質も悪いという例えです。もちろん患者さまにとって歯科矯正の費用は安いに越したことはありません。しかし、「安さ」を売りにしている歯科矯正の中には、質の悪いサービスを提供する医院があります。高ければよいという訳ではありませんが、値段も医院を選ぶ基準のひとつとして考えるようにしましょう。
近年、全国展開している歯科矯正治療院の破産手続きをしたというニュースが数件ありました。取り上げられた患者さまの声の中には、「矯正装置が付いたままなのに、クリニックを経営している会社が倒産してしまった」などの冗談では済まされないものもあり、実際に逮捕者も出ています。
医院選びは矯正治療を受ける上で最も重要な要素のひとつです。症例実績や口コミなどをよく調べ、しっかりとコミュニケーションの取れるドクターを選ぶようにしてください。
大学生にお勧めの矯正方法は「インビザライン」

ご存知の方も多いかもしれませんが、歯科矯正の方法はいくつかあります。
代表的なものは以下の3つ。
- インビザライン(マウスピース矯正)
- ワイヤー矯正(表側)
- ワイヤー矯正(裏側)
結論から言うと、大学生にお勧めの矯正方法はインビザラインです。
インビザライン
インビザラインは、世界120カ国以上での国々で提供され、これまでに1,400万人を超える方々に選ばれている歯科矯正治療です。1997年にアメリカの「アライン・テクノロジー社」により開発されました。従来の歯科矯正と大きく違うのは、金属のワイヤーを用いない治療法ということ。そのため目立たない矯正が可能で、かつ痛みが少ないといったメリットがあります。
インビザラインのメリットはいくつもありますが、「大学生」にフォーカスした場合の最たる理由は「目立たないから」です。
せっかくのキャンパスライフで、口を開けると金属の矯正器具が目立ってしまうことは、どなたも嫌厭されることではないでしょうか?
下記は、代表的な3つの矯正方法の違いをまとめたものになります。
種類 | 見た目 | 痛み | 症例による治療の可・不可 | 治療期間 | 1日の 装着時間 | 取り外し 方法 | 歯磨き | 会話 | 通院頻度 | 金属 アレルギー |
インビザライン (マウスピース矯正) ![]() | 目立ちにくい | ほとんど痛まない | ほとんどの症例が治療可能 | 3カ月~3年 | 20~22時間 | 自分で取り外しが可能 | 装置を取り外して通常の歯磨きが可能 | 違和感なし | 1カ月~3カ月に1度 | アレルギーなし |
ワイヤー矯正 (表側) ![]() | 金属が目立つ | 締め付けるような痛みあり | ほとんどの症例が治療可能 | 3カ月~3年 | 24時間 | 自分での取り外しは不可 | 専用の歯ブラシが必要 | 多少の違和感を覚える | 1カ月に1度 | アレルギーあり |
ワイヤー矯正 (裏側) ![]() | 目立ちにくい | 締め付けるような痛みあり | 対応できない症例がある | 3カ月~3年 | 24時間 | 自分での取り外しは不可 | 専用の歯ブラシが必要 | 表側矯正よりも違和感が強い | 1カ月に1度 | アレルギーあり |

柏先生
私自身、表側のワイヤー矯正で歯列を整えた経験があるのですが、その痛みや不自由さに辟易とした思い出があります。
歯科矯正の専門医の立場から、インビザラインは手放しでお勧めできる歯科矯正法となります。
当院で歯科矯正をした18~22歳の治療例のご紹介
最後に、当院で歯科矯正をした18歳~22歳(一般的な大学生と同年齢)の患者さまの治療例をご紹介します。

すきっ歯
- 年代:20歳
- 性別:女性
- 抜歯:なし
- 期間:1年3カ月
- 費用:88万円
治療前
治療後

3Dシミュレーション


叢生 / 出っ歯・上顎前突 / 過蓋咬合
- 年代:21歳
- 性別:女性
- 抜歯:なし
- 期間:2年1カ月
- 費用:99万円
治療前
治療後

3Dシミュレーション


叢生 / 八重歯 / 出っ歯・上顎前突
- 年代:19歳
- 性別:女性
- 抜歯:なし
- 期間:2年7カ月
- 費用:99万円
治療前
治療後

3Dシミュレーション


叢生 / 過蓋咬合
- 年代:19歳
- 性別:男性
- 抜歯:なし
- 期間:0年11カ月
- 費用:88万円
治療前
治療後

3Dシミュレーション

当社が運営する各医院のサイトには、上記でご紹介した治療例を含め100件を超える治療例を掲載しております。ご興味のある方はぜひご覧ください。
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この記事のまとめ

柏 英希
- 大学生の内に歯科矯正を行うメリットは以下の4つ
-費用面でご両親の援助を受けられる
-大人になってからよりも治療期間が短くて済む可能性がある
-就職面接に有利
-社会人になると時間が取れなくなるため - 歯科矯正は分割払いが可能だが、大学生がローンを申し込む場合は名義人を保護者さまにするケースが多い
- 安価な矯正治療はお勧めできない
- 「目立たない」などの理由から、大学生にお勧めの矯正方法はインビザライン
社会に出てから矯正治療のご相談にいらした方の多くは、「もっと早くやっておけばよかった」と仰います。
大学生は制限なく歯並びの矯正治療を受けられる、最後の機会かもしれません。
金銭面で考えると負担の大きい時期かもしれませんが、決してローコストの治療医院に飛びつくことなく、しっかりと医院選びをした上で治療を受けられることを強くお勧めします。