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歯科矯正の豆知識

マウスピース矯正装置の種類を徹底比較 – 選ぶときのポイントも解説 –

Date: 2024.07.19
この記事を読んでわかること
柏 英希
インビザラインDr.
柏 英希

マウスピース矯正装置の種類とを知ることができます。

また、矯正装置を選ぶときのポイントも解説しています。

本記事でご紹介するのは、「歯科矯正の種類」ではありません。「マウスピース矯正装置の種類」です。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いは一目瞭然です。歯にワイヤーを着けて矯正するのがワイヤー矯正で、透明なマウスピースを装着して矯正するのがマウスピース矯正。大まかに言ってしまえば左記の通りです。

では、マウスピース矯正装置にも種類があることは、皆さんご存知でしょうか?

「透明なマウスピースを用いて行う歯科矯正 = マウスピース矯正」と一括りにされがちですが、実はさまざまな製品が存在します。

製造元が違えば、もちろん品質が異なります。しかし外見上はどれも似通っているため、特に一般の方にはどれも同じに見えてしまうようです。

本記事では、マウスピース矯正の種類についてご紹介していきます。

マウスピース矯正の種類

インビザラインDr.
柏先生

本記事の内容は、2025年2月時点のものです。各社の掲載している情報を当法人が独自にまとめたものなので、正確性や網羅性を担保するものではありません。

各社のマウスピース矯正装置にご興味がある方は、必ず公式サイトをご確認ください。

まずは全体像として、本記事で取り上げるマウスピース矯正の種類は下記になります。

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製品の特性が理解できるマウスピース矯正装置
  • インビザライン
  • アソアライナー
  • ウィスマイル
  • Oh My teeth
  • SmileTRU
  • シースルーアライナー
  • ホワイトライン
  • キレイライン
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製品の特性が見いだせなかったマウスピース矯正装置
  • hanaravi
  • hanalovo
  • ゼニュム
  • DPEARL
  • EMININAL
  • @smile
  • Galaxy Align
  • オペラグラス
  • クリアコレクト
インビザラインDr.
柏先生

上記の他にもマウスピース矯正装置はありますが、公式Webサイトが無いものや、日本語のWebサイトが無いものなどは掲載を省いております。

インビザライン

インビザラインは世界シェアNo.1のマウスピース矯正ブランドです。世界1,500万人に選ばれている、信頼度の高いマウスピース矯正装置として高い評価を受けています。

恐らく、皆さんが最も耳にすることが多いマウスピース矯正装置の名称かと思います。

「iTero」という独自の機器を使用して患者さまの口内を3Dスキャンし、治療の過程や完了後の歯並びをシミュレーションすることができます。

利用者数が他のマウスピース矯正装置と比べて圧倒的に多いことは、ひとえに信頼の証と言えるでしょう。

歯科矯正は一生ものなので、マウスピース矯正の種類に悩まれている方は、実績が最も多く信頼性の高いインビザラインを選ばれることをお勧めします。

矯正装置の名称インビザライン
企業名Align Technology, Inc.(日本法人:インビザライン・ジャパン)
設立1997年3月
主な提供国米国、カナダ、日本、中国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストラリア、香港、韓国、中米、南米、その他各地
利用者数1,500万人
公式サイトhttps://www.aligntech.com/(米国アライン・テクノロジー社)
https://www.invisalign.co.jp/(インビザライン・ジャパン)

アソアライナー

アソアライナーの特徴は、ソフト・ミディアム・ハードと、厚みが違う3つのアライナーを使用して歯の矯正を行うことです。初期は歯の移動に適したソフト、続いてミディアム、終期は前のステップで歯の移動が行われなかった場合の是正と、保定の役割を持つハードの順に装着します。

創業は1982年。矯正歯科業界の中では老舗と言えます。代表者さまはおひとりで歯科技工所を開業されたそうです。

矯正装置の名称アソアライナー
企業名株式会社アソインターナショナル
設立1982年
主な提供国不明
利用者数不明
公式サイトhttps://www.aso-inter.co.jp/asoaligner/

ウィスマイル

月額1,750円~と、リーズナブルに歯科矯正を始められるウィスマイルは、部分的な歯の矯正だけでなく全顎矯正にも対応した矯正治療です。3Dシミュレーション「口腔内スキャン装置」という機器を使用して、オーダーメイドのマウスピースを作成することができます。

矯正装置の名称ウィスマイル
企業名株式会社kindergarten(運営元:ウィ・スマイル事務局)
設立2010年6月
主な提供国不明
利用者数不明
公式サイトhttps://we-smile.jp/

Oh My teeth

「通わない歯科矯正」を謳うOh my teethは、「1. 初回診断予約」、「2. 自宅で歯並びシミュレーション」、「3. 自宅に矯正キットが到着」、「4. 矯正中はLINEでオンライン診察」というキャッチコピー通りの歯科矯正サービスを提供しています。

料金プランが一律で「上下前歯に特化したBasicプラン」や「奥歯からなおすProプラン」などから選ぶことができるほか、前記2つのプランに適合しない方には、代替的な治療法としてインビザラインでの歯科矯正も扱っています。

また、希望者は医院に来院し、対面でのご相談も可能です。

矯正装置の名称Oh my teeth
企業名株式会社Oh my teeth
設立2019年10月
主な提供国日本
利用者数5万人(公式サイトではご来院数と表記)
公式サイトhttps://www.oh-my-teeth.com/

SmileTRU

米国の矯正歯科医「Dr.J.W(Skip)Truitt」により開発されたSmileTRUは、1度だけの印象採得(歯の型どり)で軽度な不揃いの歯並びを改善する歯科矯正システムです。部分矯正のみ可能で、全顎矯正には対応していません。

千葉県千葉市には、日本法人となる「Smile TRU Japan 株式会社」が社を構えていて、同社は歯科専門ポータルサイトの「Smile Teeth」を手掛けるデンタルネットワーク株式会社と業務提携を結んでいます。

矯正装置の名称SmileTRU
企業名SmileTRU(日本法人:Smile TRU Japan 株式会社)
設立不明
主な提供国不明
利用者数不明
公式サイトhttps://smiletru.jp/

シースルーアライナー

韓国はソウルに本社を構えるシースルーテック株式会社が提供する歯科矯正装置です。「パワーコントロールシステム」、「CA Leveler」などの特許を取得した技術を用いて、多様な歯の状況に合わせた矯正結果を得ることができるとされています。

矯正装置の名称シースルーアライナー
企業名シースルーテック株式会社(韓国)
設立不明
主な提供国韓国、中国、日本、台湾
利用者数不明
公式サイトhttps://www.saligner.com/jp/
インビザラインDr.
柏先生

次にご紹介する「ホワイトライン」と「キレイライン」は、以前大きなニュースになったことがあるので、製品を紹介する前に一言添えさせていただきます。

2023年9月29日、「キレイライン」を提供していた医療法人社団友伸會が東京地裁へ民事再生法の申請を行ったことが話題となりました。

同法人は民事再生法の申請以前から利益率高い「ホワイトライン」の開発・提供を開始し、「キレイライン」の提供を停止していました。これがうまくいかずに、民事再生法の申請に繋がったものと言われています。

友伸會は患者さまの治療を継続していく姿勢を示していますが、治療を受ける当人からすると不安は募る一方では無いかと推測できます。

ホワイトライン

日本国内の技工所で製造されたマウスピースを使用するホワイトラインは、国産にも関わらず低価格の治療費でサービスを展開していることが特徴的です。部分矯正のみなのか全顎矯正まで可能なのか不明ですが、奥歯の矯正などはワイヤー矯正とのかけ合わせも可能なようです。

矯正装置の名称ホワイトライン
企業名アッパーライズプラス株式会社
設立不明
主な提供国日本
利用者数不明
公式サイトhttps://ortho.whitelign.jp/

キレイライン

部分的な歯の矯正にフォーカスしたマウスピース矯正装置で、リーズナブルな価格で歯科矯正治療を受けることができます。2017年6月~2023年11月の契約者数が12万人を超える人気ブランドですが、全顎矯正には対応していません。

矯正装置の名称キレイライン
企業名SheepMedical Technologies株式会社
設立2017年3月
主な提供国日本
利用者数12万人
公式サイトhttps://kireilign.com/
インビザラインDr.
柏先生

正直な話、「キレイラインで治らなかったから」という理由で当院にご来院される患者さまはかなりの数いらっしゃいます。

中には難症例もありましたが、「歯科矯正が難しい」とお断りしたケースはありませんでした。


下記は「目立たない」、「痛みが少ない」、「取り外しが可能」といったマウスピース矯正の基本的な特長意外に、当院で調べた限り特筆するべきポイントが見いだせなかったマウスピース矯正の種類です。

hanaravi

矯正装置の名称hanaravi
企業名株式会社DRIPS
設立2019年
主な提供国不明
利用者数不明
公式サイトhttps://www.hanaravi.jp/

hanalove

矯正装置の名称hanalove
企業名Deltan株式会社
設立不明
主な提供国不明
利用者数3万人
公式サイトhttps://hanalove.jp/

ゼニュム

矯正装置の名称ゼニュム
企業名Zenyum Pte. Ltd.(シンガポール)
設立2018年
主な提供国不明
利用者数不明
公式サイトhttps://zenyum.jp/

DPEARL

矯正装置の名称DPEARL
企業名株式会社フィルダクト
設立2018年3月
主な提供国不明
利用者数不明
公式サイトhttps://dpearl.jp/

EMININAL

矯正装置の名称EMININAL
企業名エキサイト株式会社
設立1997年8月
主な提供国不明
利用者数不明
公式サイトhttps://www.excite.co.jp/emininal/

@smile

矯正装置の名称@smile
企業名株式会社日本ビジネス開発
設立1991年4月
主な提供国不明
利用者数不明
公式サイトhttps://www.at-smile.jp/

Galaxy Align

矯正装置の名称Galaxy Align
企業名株式会社フォレスト・ワン
設立2006年5月
主な提供国不明
利用者数不明
公式サイトhttps://www.forest-one.co.jp/galaxyalign/

オペラグラス

矯正装置の名称オペラグラス
企業名不明
設立不明
主な提供国不明
利用者数不明
公式サイトhttps://opera-co.jp/

クリアコレクト

矯正装置の名称クリアコレクト
企業名ストローマン社(スイス)(日本法人:ストローマン・ジャパン)
設立不明
主な提供国不明
利用者数不明
公式サイトhttps://www.straumann.com/clearcorrect/jp/ja/home.html(ストローマン社)
https://www.straumann.com/jp/ja/home.html(ストローマン・ジャパン)

マウスピース矯正装置を選ぶ時のポイント

ひと口に「マウスピース矯正」と言っても、その種類は非常に多いことがお分かりいただけたかと思います。

続いては、マウスピース矯正装置を選ぶときのポイントについてご紹介します。

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マウスピース矯正装置を選ぶときのポイント
  • 対応している症例(部分矯正だけなのか全顎矯正もできるのか)
  • 利用者数の多さ
  • 日本法人の公式Webサイトがある
  • 公式Webサイトに本社名や開発元が明確に記載されている
  • 製品の開発元が歯科以外の事業に携わっていない
  • 歯科矯正の医院が複数のマウスピース矯正装置を扱っている

対応している症例

まずは部分矯正だけしかできないのか、全顎矯正もできるのかを把握しましょう。

ただし、矯正範囲は患者さまご自身で判別できるものではありません。きちんと矯正医の診断を受けて歯並びが治るのかどうかを判断してもらうようにしてください。

利用者の多さ

一概には言えませんが、患者さま(利用者)が多いほど信頼性が高く、かつ製品の練度も向上していると捉えてよいでしょう。

日本法人のWebサイトがある

現在において、企業または製品のWebサイトが存在しないことはレアケースと言えます。混同しがちですが、「製品を取り扱っている医院のWebサイト」ではなく、「製品を開発している企業のWebサイト」が存在しているかどうかを見るようにしてください。

外国で開発されたサービスであっても、日本法人がある方が安心して治療を受けられると思います。

公式Webサイトに本社名や開発元が明確に記載されている

公式Webサイトは見つかったけれど、どのような企業が開発しているのか明記されていないものがあります。単に記載していないだけの可能性もありますが、やはり選ぶのであればしっかりと開発した企業の名前が掲載されている方が信頼度が高いと言えるでしょう。

多くのWebサイトには、会社概要やプライバシーポリシー(個人情報保護方針)などに企業名が書かれています。

製品の開発元が歯科業界以外の事業に携わっていない

開発元の企業が手広く事業を行っていて、その中のひとつがマウスピース矯正であるケースがあります。この場合、企業自体が歯科矯正の専門では無いことが多いので、選択肢から外した方が賢明かもしれません。

歯科矯正の医院が複数のマウスピース矯正装置を扱っている

マウスピース矯正装置は、種類が違えばその取り扱いも大きく異なります。何種類もの装置を扱っている医院の場合、専門性が損なわれてしまっている可能性があります。

インビザラインDr.
柏先生

私はインビザラインの専門医なので、当然インビザラインで歯の矯正治療されることをお勧めします。

治療を検討している医院が「マウスピース矯正を取り扱っている」とだけ謳っていて、どの種類か分からない場合には、事前に問合せしてみることをお勧めします。

しかし、「インビザラインだから間違いなく大丈夫」という訳ではありません。

次章で詳しくご紹介していきます。

インビザラインを取り扱っている医院ならばどこでも大丈夫?

信頼性が高く利用者の多いインビザラインですが、残念ながら「インビザラインを扱っている医院ならば間違いない」という訳ではありません。

同じインビザラインを取り扱っている歯科であっても、ドクターの技量によって治療の精度は大きく変わります。

判断基準は難しいのですが、主には以下の点を見て医院を選ばれることをお勧めします。

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インビザライン矯正を受けられる医院の選び方
  • 総合歯科ではなく矯正専門の歯科医院であること
  • 口コミが高評価であること
  • インビザラインの認定医であること
  • 症例実績が多いこと
  • よく話を聞いてくれるドクターであること

インビザラインを取り扱う法人から逮捕者が出たことも

同じ製品を取り扱う者として悲しい話ですが、インビザラインを取り扱う法人が「安かろう悪かろう」の経営方針の結果業務停止処分を受けたり、何と役員クラスの方が逮捕されたりしたケースもあります。

信頼の置けるマウスピース矯正装置がインビザラインであることは、利用者数の多さや製品のクオリティからも疑う余地はありません。しかし、安心して治療を任せられるかどうかは、結局のところ医師の姿勢や技術に大きく左右されることは間違いありません。

この記事のまとめ

柏 英希
インビザラインDr.
柏 英希
  • マウスピース矯正装置には多くの種類がある
  • 最も利用者数が多く信頼性の高い矯正装置はインビザライン
  • マウスピース矯正装置を選ぶときは、対応症例や利用者の多さ、公式Webサイトの内容を吟味した方がよい
  • 信頼性の高いインビザラインであっても、治療の精度や安全性はドクターによって大きく左右される

歯科矯正自体にもワイヤーとマウスピースなどの種類があり、さらにはマウスピース矯正装置にも種類があります。

少し複雑ですが、少しでも皆さまが歯の矯正をする際の一助になれば幸いです。

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