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歯科矯正にかかる治療期間

インビザライン矯正の治療期間と治療期間を短くする方法

Date: 2024.07.19
この記事を読んでわかること
柏 英希
インビザラインDr.
柏 英希

インビザライン矯正の治療期間を短くする方法が分かります。また、治療期間が伸びてしまう原因についてもご紹介しています。

費用や痛みと並び、インビザライン矯正に必要な期間に関するご質問は、数多く寄せられます。やはり、矯正期間はできるだけ短くしたいというのが、患者さまの本音なのでしょう。

本記事では、施術方法によって異なるインビザライン矯正の治療期間について詳しくご紹介していきます。また、治療期間を短くする方法や、反対に伸びてしまう要素なども併せてご紹介していきます。

インビザライン矯正の治療期間の平均

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治療期間の平均
  • 全顎矯正:1年6カ月〜2年
  • 部分矯正:1年未満

マウスピースを用いた矯正方法「インビザライン」での全顎矯正に必要な治療期間の平均は1年6カ月〜2年、部分矯正であれば1年未満です。

インビザライン矯正の期間は、動かしたい歯の本数・歯の移動距離・歯の幅・抜歯の有無などによって決まるため、「全矯正」と「部分矯正」では平均治療期間が大きく異なります。

矯正であっても部分矯正であっても、インビザライン矯正のマウスピース1枚で動かせる歯の距離は最大0.25mmで、1カ月で動かせる距離は最大1mmほどになります。

多くの人がなるべく短い期間で治療が完了する部分矯正を希望されるのですが、インビザラインで矯正治療をするほとんどのケースは全顎矯正が必要なケースとなり、1年6カ月〜2年ほどかかるのが一般的です。

多くの場合は最初の1年で大まかに歯列を整え、その後半年で微調整していきます。

インビザラインの部分矯正は歯を大きく動かす必要のないものが対象で、歯列や咬み合わせの治療が1年未満と比較的短期間で完了します。

しかし、実際に部分矯正で治療できるケースはかなり限られており、多くの人が全顎矯正で1年6カ月〜2年の期間が必要になることは頭に入れておきましょう。

インビザライン矯正で治療期間が短くなる方法

この章ではインビザライン矯正で治療期間が短くなる方法をご紹介します。

前の章ではインビザライン矯正をする多くの人が1年6カ月〜2年ほどの治療期間が必要になることをお伝えしましたが、なるべく短い期間で矯正治療をしたい人は以下のことをチェックしておきましょう。

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この章の目次
  • 部分矯正の可能性を検討
  • 組み合わせ治療を選択
  • iTero(口腔内スキャナ)導入の医院を選択

では、詳しく解説していきます。

部分矯正の可能性を検討

インビザライン矯正で治療期間が短くなる方法のひとつに、部分矯正の可能性を検討することがあります。

矯正と部分矯正では治療期間・費用に大きな差があり、なるべく安くて早く終わる部分矯正での治療を選択したい人が多いと思います。

矯正歯科医が全矯正を勧めた場合でも、ご自身のケースが部分矯正できない理由を明確に説明してもらってから全矯正をした方がスッキリします。

インビザラインの部分矯正で対応できる大まかなケースは、以下のような症例です。

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インビザラインの部分矯正で対応が可能なケース
  • 軽度の八重歯
  • 軽度の出っ歯
  • 軽度の前歯のねじれ
  • 前歯部分の咬み合わせ

部分矯正に関してより詳しく知りたい場合には、「インビザラインの部分矯正に関する全知識を歯科矯正医が徹底解説」をご覧ください。

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矯正では1〜3年かかる場合でも、部分矯正で対応できたとすると期間がぐっと縮まり1年未満で治療が完了する可能性があります。

なるべく短期間での矯正治療を終わらせたいという人は、ぜひ担当の矯正歯科医に相談してみてください。

組み合わせ治療を選択

インビザライン矯正で治療期間が短くなる方法のひとつに、組み合わせ治療を選択することがあります。

組み合わせ治療とはインビザラインと他の矯正方法を組み合わせることで、より効率的に治療を進められる可能性があります。

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インビザラインとワイヤー矯正の特徴
  • インビザライン矯正:歯列の微調節・咬み合わせの微調節が得意
  • ワイヤー矯正:歯を早く動かすことが得意

組み合わせ治療ではそれぞれの特徴を生かして、初期段階で歯並びを整えるためにはワイヤー矯正を用い、その後細かな歯並び・咬み合わせの調節にインビザライン矯正を用いるのです。

また、インビザライン矯正をしながらワイヤーで部分矯正を並行して行うパターンもあり、歯の裏側にワイヤー矯正をすれば目立つこともなく、より治療を効率的に行えます。

iTero(口腔内スキャナ)導入の医院を選択

インビザライン矯正で治療期間が短くなる方法のひとつに、iTero(口腔内スキャナ)導入の医院を選択することがあります。

多くの矯正歯科医院では導入されていることかと思いますが、従来のやり方で型取りをしている医院でインビザライン矯正を始める場合は時間をロスする可能性があります。

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iTero(口腔内スキャナ)とは
  • 世界で最新鋭の3Dスキャニング装置
  • 口腔内をコンピューターに取り込むことが可能
  • デジタルスキャニングによって精密な歯型データの取得
  • PC内で治療計画・シミュレーションが可能
  • データを直接アメリカ工場へ送信し、従来かかっていた空輸時間を短縮
  • 従来のシリコン素材の歯型取りの不快感が軽減

iTero(口腔内スキャナ)を導入している矯正歯科医院を選ぶことで、よりスムーズなインビザライン矯正を始められるのです。

さらに、コンピューターでさまざまなシチュエーションの治療期間を事前にチェックできるので、安心感があります。

インビザラインDr.
柏先生

インビザライン矯正で治療期間が短くなる方法をご覧いただき、いかがでしたか?

インビザラインの全顎矯正をしたら1年6カ月〜2年ほどかかってしまう場合でも、ここでご紹介した方法を検討いただければその期間が短くなる可能性があることはお分りいただけたはずです。

しかし、実際にインビザライン矯正をした人の中には、短くなるどころか反対にインビザライン矯正の治療期間が伸びてしまうケースもあります。

次の章ではインビザライン矯正の治療期間が伸びてしまう理由を解説していきますので、これから矯正を始める人だけでなく今まさに矯正中の人もチェックしておけば安心です。

インビザライン矯正の治療期間が伸びてしまう理由

この章では、インビザライン矯正の治療期間が伸びてしまう理由を解説いたします。

インビザラインの矯正治療が予定通りに完了せず治療期間を更に延長して歯列や咬み合わせを矯正しなければならない理由は、以下の通りです。

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この章の目次
  • マウスピースの装着時間が短い
  • 口内トラブルを併発
  • 奥歯が噛み合わない
  • 仕上がりに納得できない

では、ひとつ目から見ていきましょう。

マウスピースの装着時間が短い

インビザライン矯正の治療期間が伸びてしまう理由のひとつとして、マウスピースの装着時間が短いことがあります。

インビザライン矯正では推奨されているように1日20時間以上マウスピースを装着しないと、歯が思うように動かない場合があります。

装着時間が短いことで次のマウスピースへ交換した際に痛みや違和感が強くでる場合があり、その場合はスケジュール通りに矯正を進めることが難しくなります。

痛みがある場合は一つ前のマウスピースをさらに数日装着してから次のマウスピースへ交換することになるので、本来治療が完了するタイミングで治療を終えることができなくなるのです。

口内トラブルの併発

インビザライン矯正の治療期間が伸びてしまう理由のひとつとして、口内トラブルの併発があります。

矯正期間中に以下のようなトラブルが発生した際は、『矯正治療と並行して治療を行う』、又は『矯正治療を中断しトラブル対応を優先する』場合があります。

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口内トラブル
  • 虫歯
  • 歯周病
  • 銀歯の欠損

トラブル対応を優先することになった場合は再び同じマウスピースの型を使用できない場合もあり、改めて型取りをしなければならない場合もあります。

インビザラインは食事や歯磨きの際にマウスピースを外すことができるため、口内ケアがしやすいというメリットがあります。

食事が終わったら歯磨きだけでなく歯間ブラシなどで隈なく口内をケアすると同時に、マウスピースも洗浄することで常に清潔な口内を保てるよう努力すべきです。

矯正中に口内トラブルがあると矯正治療が予定通り終わらないだけでなく、更に大幅に治療期間が伸びてしまう可能性もあるので要注意です。

奥歯が噛み合わない

インビザライン矯正の治療期間が伸びてしまう理由のひとつとして、奥歯が噛み合わないことがあげられます。

  1. マウスピースの装着で奥歯が沈み込んでしまう
  2. マウスピースと奥歯がずれてしまう
  3. 前歯が先に当たってしまい奥歯が噛めなくなってしまう

1日20時間以上マウスピースを装着していると、より噛み合わせが深い奥歯には他の歯よりも強い圧力がかかり沈み込んでしまうのです。

また、取り外しの回数が多かったり奥歯の移動量が多かったりするとマウスピースと奥歯がずれやすくなり、結果的に奥歯が噛み合わない状態を作り出す原因になることもあります。

更に、矯正の途中で頻繁に発生するのは奥歯よりも先に上下の前歯が当たってしまう状態で、前歯が先に当たると奥歯を噛むことができない状態になります。

仕上がりに納得できない

インビザライン矯正の治療期間が伸びてしまう理由のひとつとして、仕上がりに納得できないことがあげられます。

インビザライン矯正は矯正開始前に事前に歯が動く様子や治療に必要な期間などをコンピューターで確認できるのが大きな特徴です。

実際に3Dのデジタルシミュレーション画像で矯正後の歯列や咬み合わせを確認してから治療を行えますが、時として矯正に失敗して想像とは異なる仕上がりになることもあります。

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想像と違う仕上がりになるケース
  • 横顔に違和感がある
  • 歯列は治ったけど咬みにくい
  • 歯並びは治ったけど前歯の突出感がある

矯正後も何らかの問題が残ってしまい追加でマウスピースを作成して矯正治療を続けることになれば、当然ですが予定よりも治療期間が伸びてしまいます。

なるべく失敗を避けて予定期間内に治療を終わらせたい場合は、「インビザラインの失敗例7パターンと失敗を回避する5つの対策‐インビザラインで後悔しないために‐」にも目を通しておくと良いでしょう。

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インビザラインDr.
柏先生

インビザライン矯正で治療期間が伸びてしまう理由をご覧いただき、いかがでしたか? ご自身の問題だけでなく、防ぎようのない理由もあったかと思います。

せっかくこの記事を読んでいただいた人にはそれを仕方ないと割り切るのではなく、常にアンテナを張って自分自身の矯正に問題がないかをチェックして欲しいと思います。

「おかしいな…」と感じた場合には、すぐに担当の歯科矯正医に相談して問題解決に繋がるかもしれません。

自分自身の矯正に向き合う姿勢次第で、少し問題があっても大きな問題にならず予定通りに矯正が進んでいくこともあるということです。

この記事のまとめ

柏 英希
インビザラインDr.
柏 英希
  • インビザライン矯正の平均治療期間は全矯正で2年〜2年半、部分矯正で1年未満
  • 他の矯正方法と組み合わせて治療期間短縮も実現可能
  • iTeroを導入していない医院ではマウスピース製作に時間がかかる
  • 1日20時間の装着は必須
  • 矯正期間中に口内トラブルを併発すると治療期間延長の可能性
  • インビザラインの弱点として奥歯が噛み合わない問題がある ・再度型取りからスタートするケースもある

インビザライン矯正の治療期間と治療期間を短くする方法をご覧いただき、いかがでしたか?

矯正であれば2年〜2年6カ月、部分矯正であれば1年未満という治療期間が必要になりますが、それを短くできる可能性や更に伸びてしまう可能性があることもお分りいただけたかと思います。

どうせインビザライン矯正をするなら予定通りの期間で治療を完了したいですよね。歯科矯正を成功させるためには良い矯正医を選ぶだけではなく、患者さん自身の協力もとても大切です。

これからインビザライン矯正をしようと検討されている人は、ぜひこの記事で紹介したことを意識して矯正してみてください。

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